2011AMDAモンゴル国眼科医療奉仕検眼技術セミナー(2011/7発行ジャーナル7月夏号掲載) – AMDA(アムダ)
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2011AMDAモンゴル国眼科医療奉仕検眼技術セミナー(2011/7発行ジャーナル7月夏号掲載)

検眼師養成セミナーと一般市民への視力検査啓発と小中学生への適切な眼鏡の無償提供

(公社)日本眼鏡技術者協会 内田 豪


セミナー参加者に講演をおこなう筆者

6月14日から6月18日に行われたウランバートルにおいて眼鏡技術研のセミナーがAMDAとモンゴル眼科協会共同主催で行われモンゴル全土から120名が参加した。

内容は眼科協会会長ブルガン医師から子供の眼鏡調整に関して注意事項を解説して欲しいとの要望であった。2日間の座学に続き2日の実技講習、最終日は講演会というスケジュールである。今回の研修は眼鏡の無償提供を行うことも目的になっている。費用は岡山の芳田小学校が募金活動を行った。また眼科協会長、検眼師、双方意見を調整し協力して眼鏡専門学校設立を目指しているため、モンゴルの文部省や日本大使館などでの意見打診、陳情にも同行した。 先般、同国からブルガン先生はじめ3名が来日したが、限られた日程でも東京と岡山の眼鏡専門学校を見学した成果は非常に大きいと実感した。

今回で2回目になるモンゴル国での眼鏡技術研修、最終日に空港で先生方から労いの言葉と、「ここまで研修が大きくなるとは自分でも信じられない」、「眼鏡学校設立時には必ずモンゴルに来て欲しい」との有り難い言葉を頂戴した。モンゴルでは眼科協会と眼鏡業界が意見を共有して国民のために正しい眼鏡を提供できるよう、教育システムの構築と同時に眼鏡学校の設立整備を願っている。想像を超えたスピードで展開しているモンゴルの眼鏡関連教育環境、専門学校設立と関連法規の確立を願ってやまない。