ASMP(アスンプ)、フィリピン・コレヒドールにて開催
2010年6月12日、アムダ・フィリピン支部主催の下、『AMDA医療と魂のプログラム(アスンプ)』がフィリピン・マニラ郊外のコレヒドール島にて行われた。今回のアスンプはフィリピンで九度目の開催となる。
マニラ湾に浮かぶコレヒドール要塞は第二次大戦中にフィリピン、アメリカ、日本の各軍が熾烈な戦いを繰り広げ、国を問わず沢山の命が犠牲となった場所として知られている。マニラから船で一時間半、参加者一行約40名は前日よりコレヒドール入りし、翌日の慰霊祭本番に備えた。
日本からは、菅波茂代表、代表部ニティアン・ヴィーラヴァグ、名古屋の浄土宗西蓮寺の大田明光ご住職が参加。島内サンノゼ教会にて行われた慰霊祭には、仏教はもちろんのこと、カトリックをはじめとするキリスト教各派、イスラム教の僧侶達が犠牲者達を偲んで平和の祈りを捧げた。
今回のアスンプではまた、島内に点在する戦跡での献花や平和祈願の植樹を行った。同日夜に行われた合同慰霊祭では、菅波代表が壇上で挨拶し、過去の経験から学ぶことの大切さ、相互扶助の精神、また世界平和と多様性の共存について語った。
ASMP(アスンプ):AMDA Soul and Medicine Programmeとは
第二次世界大戦戦没者そして近年の自然災害の犠牲者の人権については宗教者による合同慰霊祭を、同戦争に巻き込まれた人々や災害被災者には、AMDAによる医療を通しての、平和の追求を行おうとする、宗派を超えた宗教者の方々とAMDAの合同事業。2000年の開始以来毎年開催している。