スマトラ島沖地震被害に対する緊急救援活動
被災地パリアマン地区での巡回診療
2009年9月30日、インドネシア・スマトラ島沖でマグニチュード7.9の地震が発生し、死者1,117人、倒壊家屋13万軒以上の甚大な被害が発生しました(インドネシア政府10月15日発表)。
10月1日、AMDA本部(岡山市)は、日本から津曲医師、光島医療調整員の2人を第1次医療チームとして派遣。同時に、AMDAインドネシア支部医療チームも被災地に派遣しました。翌2日にはインドネシア支部医療チームが、被災地パダンのGenera1 Hospita1に外科医と麻酔科医を外科手術応援スタッフとして派遣し、地震による重症者の手術にあたりました。4日からは、日本からの医療チームが中心となり、パリアマン地区にて巡回診療を開始。また、同日、日本から第2次医療チーム(渕崎医師、細村医師、米田医師、工藤看護師、平井医療調整員)を派遣し、5日から巡回診療に加わりました。巡回診療では、地震による落下物や転倒による骨折や外傷、ショックによる頭痛・めまい・疲労等の不定愁訴、避難生活によるとみられる上気道炎などの患者を診療しました。
10月12日、被災地全ての医療機関が機能し始めたこと、地元医療機関の医師半数も現場復帰したことから、AMDAは緊急フェーズでの役割を終えたと判断し、現地協力団体ドンペット・ドゥアフアに活動を引き継ぎ、巡回診療活動を終了しました。10月4日から12日までの8日間の巡回診療活動期間中に、約1,130人を診療しました。
活動期間:2009年10月1日〜10月15日
第1次医療チーム(10月1日〜8日派遣)
津曲 兼司/医師/医療法人アスカ会所属
AMDA多国籍医師団上級顧問
光島 宏美/医療調整員/医療法人アスカ会所属作業療法士
第2次医療チーム(10月4日〜15日派遣)
渕崎 祐一/医師/AMDA ERネットワーク登録
細村 幹夫/医師/医療法人康麗会越谷誠和病院所属/
AMDA ERネットワーク登録
米田 哲/医師/群馬県立小児医療センター所属/
AMDA ERネットワーク登録
工藤ちひろ/看護師/AMDA ERネットワーク登録
平井 麗子/医療調整員/医療法人アスカ会所属運動健康指導士(11日帰国)