インドネシア西パプア州マノクワリ地震緊急支援活動
マノクワリで避難生活を送る人々(1月6日撮影) |
マノクワリの地震で破壊されたホテル(1月6日撮影) |
2009年1月4日(現地時間4時43分)インドネシア共和国西パプア州マノクワリから北西150キロ、ソロンから北東170キロの地点でマグニチュード7.6の地震が発生しました。地震発生直後は、電線の切断で停電が起こりました。また、マノクワリのレンダニ空港の滑走路が断裂し、民間飛行便の発着が中止になりました。地震による死者は4人でした。地震の規模と比較すると、死者の数はそれほど多くはありませんでしたが、建物の崩壊により負傷した人が多数いました。
AMDAインドネシア支部は、ハサヌディン大学と連携して、緊急医療チーム(外科医2人、内科医1人、麻酔科医1人、看護帥2人)の派遣を決定しました。医療チームは1月4日から19日までの15日間医療支援活動を行いました。道路が破壊されていたため被害者のところへ到達するのが難しく、インドネシア海軍のボートを使って海から移動したり、ジープを使って末舗装の道路を通過したりしました。全部で115人の患者を診療し、20件の手術を実施しました。手術は、脚の骨折3件、肘の骨折2件、頭部外傷1件、大腿骨骨折6件、下腿骨折5件、桃骨(とうこつ)骨折3件でした。
(AMDAインドネシア支部長 フスニ・タンラ医師報告)