ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007/11発行ジャーナル11月秋号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ペルー沖地震緊急医療支援活動(2007/11発行ジャーナル11月秋号掲載)

ペルー沖地震緊急医療支援活動

   
 
半壊した教会前の広場にて仮設診療所を設置しての巡回診療
地区ごとに炊き出しをして助け合う被災者 ( ロスモリノス郡)
9月13日のペルー新報の一面
AMDAの支援活動は、地元日系新聞、ペルー新報、及びPrensa Nikkeiに度々紹介された
 8 月15日(日本時間16日)、南米ペルー共和国の沿岸部で震度7.9の地震が発生し甚大な被害を出しました。被害は、死者519人、負傷者1,366人、 損壊家屋3万5千軒以上、損壊病院14軒に上りました。この甚大な被害に際し、AMDAは沖縄支部、ペルー支部、及びボリビア支部と協力し現地に医療チー ムを派遣した。

被災地の家屋はレンガをモルタルで固めた簡素な作りであるため、地震により殆どが倒壊し、被災者はテント生活を強いられていた。南半球に位置するペルー は、冬であり、被災者にとって、寒い中のテント生活は、特に辛いものとなっていた。が、被災者は近所毎に食事を用意するなど、助け合いながら生活してお り、悲惨な状況の中にも明るさを垣間見た。

連日、60人から90人の患者を診察。また、28日からは、ペルー支部長、アウグスト・ヤマニハ医師、ボリビア支部、ペレス医師及びレーム看護師も加わり、支援も行き届かず、医療施設が充実していない遠隔地において巡回診療を実施した。

今回の診療活動の特徴として、目の痛みや喉の痛みの訴えが全体の約3割と多かった。乾燥した気候に加え、家屋の損壊やその後の復旧作業により大量の塵や埃がまっていたことが原因と考えられる。その為、投薬に加え、防塵マスクを多く配布した。

派遣期間:2007年8月16日−9月5日
活動場所:イカ県内(リマの南約200Km)診療患者数:548人
日本からの派遣者:渡久地宏文医師、ヨシ・ヤマニハ医師、谷口敬一郎本部職員