10月7日午後7時、ボランティアバスは『第13回復興グルメF-1大会』が開催される宮城県石巻市に向けて出発しました。今回も、高校生や大学生、社会人の方まで、いろんな年代の方がボランティアとしてご参加くださいました。
バスの中では、「今回なぜ参加したのか」、一人ひとりの真剣な想いを聞くことができました。そこには、震災から5年半を経過してなお東日本の復興に思いを寄せられ、何度もこの支援活動を一緒に応援し続けてくださる方、そして新たに東北で何かを感じ考えたいと思われている方の姿がありました。
8日(大会前日)は一日中雨が降り続きましたが、震災で被害を受けた牡鹿半島周辺部や石巻市内の様子を見て回りました。建設が進む防潮堤。動きまわる工事車両。それらとは対照的なかつての居住区。道路だけが残る古い街並みのあと。おしかのれん街でのお昼。バスのなかで案内をしていただいた石巻観光協会の斎藤さんのお話。前日の準備作業と交流会。
9日大会当日は、8時から作業を行い、本番は各グルメブースに分かれての仕事。今回の復興グルメF-1大会は天気に恵まれ、沢山の人で賑わいました。各地の被災地から出店されている方々とも話を交わすことができました。
石巻から戻り数日後、『JR石巻駅近くに新たな商店街がほぼ完成し、記念の式典が開かれた』というニュースが流れていました。きれいな商店街が画面に映り、震災を教訓に道路の幅が拡げられ、さらにバリアフリー化されて、災害が起きた際に安全に避難できるよう工夫されていました。
私の中に刻まれたばかりの記憶とテレビニュースの映像との間には大きな落差がありました。復興が進んでいるところと、まだまだほとんど進んでいないところ。一年に2回だけですが、実際に足を運ぶ大切さを感じることができました。