また、今年も「あの日」がやってきます。
東日本大震災から5年。
あっという間のような、もうずっと昔のことのような、不思議な感覚です。
5年が経とうしている今も、被災地に想いを寄せてくださる皆様には、感謝の気持ち
でいっぱいです。
本当に、ありがとうございます。
あの日を忘れたことなんて1日もありませんが、この時期になるとどうしても…
気を抜いた瞬間、なんだか崩れてしまいそうで、ついつい気を張ってしまいます。
震災当時、まだ学生で、家族に、友人たちに、そして故郷に何もできなかった自分が
本当に悔しくて、Uターンを決意した2013年。
大槌に帰ってから、自分に何ができるのかともがき続けていたところ、AMDAに出会い
ました。
私のこの行き場のなかった想いを、形に変えてくれたのは、AMDAでした。
AMDA大槌健康サポートセンターは、「町民のこころとからだの健康をサポートするふ
れあいスペース」として活動しています。
活動していく中でも、復興とは何か、と、ふと思うときがあり、考えれば考えるほど
分からなくなってしまいます。
私たちの活動で、誰かの家が建つわけではありません。
誰かの大切なものが、戻ってくるわけでもありません。
しかし、誰かが踏み出そうとしているその一歩に、そっと寄り添うことはできるかも
しれません。
私たちの活動の意義は、きっとそこにあるのだと信じ、みんなで手を取り合って歩ん
でいきたいと思います。
菅谷 安美