ラグビー・ワールドカップでの日本代表チームの活躍が素晴らしく、数十年ぶりのラグビーブームが起こっているように感じます。現在行われているトップリーグでも、長蛇の列ができるほどの人気のようです。 個人的には高校生の頃からラグビーファンの私、ラグビーと言えばこの言葉を思い出します。
“One for all, all for one”
AMDAの活動にもこの言葉は当てはまると思います。
例えば、AMDAは「救える命があればどこまでも」をスローガンに、災害に対し人道的支援を続けていますが、緊急救援活動のため被災地に赴く派遣者は、まさに支援してくださる皆様の気持ちと、バックアップしている本部職員の思いを手渡しに行きます。 ボールをつなぎ、トライを決めるように・・・
先日、AMDA南海トラフ地震対応プラットフォームの「輸送と通信のシミュレーション」を実施しました。 あいにくの悪天候のため、予定していたヘリコプターを用いた空路の検証は、笠岡市−丸亀市間のみでしたが、平日にも関わらずご参加くださったボランティアの方々、AMDAと連携してくださっている各自治体の皆様方の協力のお陰で無事終了し、今後の課題となる点もたくさん見えました。
私はこのAMDA南海トラフ地震対応プラットフォームという大きなプロジェクトを担当させて頂いたことで、色々な意味で大変勉強になりました。 現在、4つの県にまたがり、8基礎自治体の方がこのプロジェクトに関わっています。 さらに、様々な分野の個人、企業、組織の方々が加わります。
緊急救援では、現地のパートナーと共に結果を出すことができます。 しかし、南海トラフ地震対応プラットフォームは、基礎自治体の方達が南海トラフ地震に備えていく準備をするお手伝いをさせていただくのだと思っています。
一人でできることは限られますが、たくさんの人が協力し合い支え合うと、その相乗効果は未知数です。
災害は起こらないに越したことはありません。 しかし、いざ起きてしまった時にこの準備が生かせるよう、各自治体の皆様が結果を出すための、Oneでありたいなと改めて思いました。