「支えられている」実感 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

「支えられている」実感

AMDAに就職し足かけ3年、いくつもの緊急救援活動に携わってきました。 一つ一つの活動が思い出深く、手探り状態の中でたくさんのことを学んできました。 その中でも私が強く思うのは、「支えられている」ということに対する感謝の気持ちです。

「AMDAはどうしていろんな国で独自の活動ができるのですか?」と聞かれることがあります。 それはAMDAが30年かけて作り上げてきた信頼のネットワークがあるからです。
現地のパートナー団体なくして、AMDAは、安全で本当に被災した方達のニーズに応えられるような支援はできません。 現地での協力に「支えられている」のです。

でも、それでも、いつも活動がスムーズなわけではありません。
2013年11月に発生した台風30号は、フィリピンの広い範囲に大変な傷跡を残しました。 AMDAも約1か月半に渡り6島20地域以上で緊急救援活動を実施しました。
被災直後の混乱した現場で、医療支援活動を実施するための許可、AMDAの医療チームに参加してくれる地元の医師やその他の医療職の確保、活動のために必要な物資や医薬品の確保、チームやボランティア、物資の輸送手段の確保、活動に参加してくださる皆さんの食事の手配など、少ない人員やリソースの中、毎日1〜2時間の睡眠での調整が続き、さらに風邪をひき、熱があり精神的にも肉体的にも、最悪の体調でした。
それでも何とか活動ができたのは、AMDAの活動を支援してくださっている方々のお気持ちを被災した人に一刻も早く届けたい、また、現地の様子を支援者の皆さんに伝えたいという思いに支えられたからでした。

AMDAが活動できるのは、企業、団体・組織、学校、宗教団体、個人の皆様など多くの皆様に支援して頂いているおかげです。 直接皆様に会ってお礼はできませんが、その感謝の思いが少しでも皆様に届くようにと思いながら報告書を書いています。

GPSP推進戦略局 山 希