台湾ルーツとの連携協定 台北市内で
台湾は「相互扶助:フーシャンバンズー」。何故に2011年3月11日に発生した東日本大震災被災者に380億円もの義捐金を提供してくれたのか。馬総統が自ら電話を取って人々に募金を訴えていたテレビ映像が印象的だった。1999年に台湾中部で発生した地震被災者に対する日本政府及び国民に対する感謝の返答だった。本当に困った時に助けてくれるのが真の友である。日本にとって台湾は真の友であると断定しても過言ではない。
台湾衛生福利部でのミーティング 台北市内で
先月17日。台湾政府外務省にて、NGO局や東アジア・太平洋局所属の方々の参加のもとに、台湾ルーツの劉?群理事長と災害時の相互支援協定を締結。台湾ルーツは台湾のみならず世界の医療過疎地で大規模な巡回診療を実施。台湾での評価が非常に高い。
一昨年の台風30号で大被害を受けたレイテ島被災者のために巡回診療を実施した。牟華NGO局長は芥川龍之介の風貌を漂わす真の芥川龍之介のファン。NGO局の公式なお土産は障害児参加施設製造のケーキである。新鮮な感動を覚えた。劉群理事長は義を重んじる人柄。昨年11月30日のAMDA設立30周年大会にも参加してくれた。
先月18日。台湾政府衛生福利部で曽中明副大臣のご臨席のもとにAMDAと台湾衛生行動隊(外務省と衛生福利省の下部団体。07年に発足)との災害時の相互支援も確認。徳島県や高知県との災害時の相互支援協定をお願いした。前向きの感触である。台湾側からの参加者は商東福主任、劉玉菁専門委員、麗瑩科長、林安文副研究員、張武修教授(顧問)、馬恵明教授(台湾大学医学部救急科)ら。日本側の参加者はAMDAから私、小椋順子災害担当理事長補佐と張朝海AMDA台湾支部長、徳島県から林秀樹ホウエツ病院理事長と林真見子林クリニック理事長。ちなみに、台湾IHAとは09年に相互協力協定を締結し、11年からスリランカにおける白内障手術やトルコにおける歯科プログラムを共同実施している。非常に信頼のおける団体である。
先月19日。「宗教法人大本」から紹介いただいた先天救教道院台湾総主院を訪問。陳昭成統掌様をはじめとする役員の方々と懇談をする機会を得た。南海トラフ地震・津波が発生した時の被災者の支援と共に、太平洋戦争でフィリピンにて亡くなられた台湾、日本そして現地の方々の合同慰霊と医療のプログラムを今年11月に実施することの同意をいただいた。ちなみに、「宗教法人大本」の人類愛善会とAMDAは07年からモンゴルの首都ウランバートルにあるガンダン寺にてノモンハン事変(ハルハ川戦争)で亡くなれた日本とモンゴルの方々の合同慰霊を開始。09年に災害時などの相互支援協定を締結した。
先月20日。茅ヶ崎中央ロータリークラブの姉妹クラブである台北北門ロータリークラブで、東日本大震災被災者支援のお礼と南海トラフ地震・津波発生時の支援をお願いした。パキスタン・ポリオ対策の家庭内健康教育等の国際協力にも理解をいただいた。
グローバル人財育成プログラムin台湾の受け入れ委員会が設立したことを付記したい。委員長は李明峻氏(台湾医会連盟基金会監事)。黒神直純教授(岡山大学)の紹介である。
末筆ながら、今回の訪問でお世話になった東京の台北駐日経済文化代表処の徐鼎昌副組長様と元台湾医師会長・元世界医師会理事の呉運東先生に心からお礼を申し上げたい。