2015年3月8日に支援していたレイテ医師会会館開所式に参加してきました。
2013年11月8日にフィリピンを襲った台風30号で被災した人々に対し、AMDAでは緊急支援活動・復興支援活動を行ってきました。タクロバン市にあるレイテ医師会会館も台風で被災しました。被災前からレイテ医師会では、地域住民に対して月に一回無料巡回診療、健康教育を行い、地域医師に対する生涯教育を提供するなど地域の健康づくりに貢献しており、主にその会場として利用されていたのがレイテ医師会館でした。被災後、活動拠点を失ったレイテ医師会では毎月行う定例会も医師会長の自宅で行っており、健康教育を行う会場もありませんでした。レイテ医師会会員自身も被災しており、自分たちだけで会館を再建することは難しいというお話を聞き、AMDAは日本医師会、福山市医師会と協力して、会館再建支援を行うことに決定しました。
くわ入れ式から4ヶ月の3月8日に新レイテ医師会会館が完成しました。医師会メンバーが集まり完成を祝うと同時に支援側に対する多くの感謝の言葉が聞かれました。今後、災害が起こった場合はレイテ医師会会館を災害支援拠点として協力し救援活動を行っていく予定です。
約1年4ヶ月間でタクロバン中心部の賑わいは台風直撃後から考えると想像できないくらい、よい意味で様変わりしていました。街に人があふれていて、車の通りも多くなりました。一方、周辺の町では保健所や一部の役所機能はまだ、町の体育館内に残されている状況を目にしました。場所によって随分、復興の進み具合が違います。一つだけ言えることは、進み具合の差はあるにしても確実に復興は進んでいるということです。機会があればレイテ島に行ってみてください。きっと、驚かれると思います。
GPSP フィリピン担当
岩本 智子
岩本 智子