講演を通じて感じること – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

講演を通じて感じること


3月に入り、通勤途中に梅の花が見られたりと、岡山でも少しずつ春の訪れが感じられるようになりました。
もうすぐ卒業シーズンですね。

卒業式を控え、県内の2つの中学校からAMDAに「卒業を機に新たな進路に進む3年生に話をしてほしい」という依頼をいただき、講演に行ってきました。
受験まっただ中の3年生にAMDAの話をして興味を持ってもらえるのだろうか?という不安を胸に、それぞれの中学校を訪れました。

講演の大まかな流れとしては、私から動画やゲームを交えてAMDAの理念や活動について話をした後、生徒さんとの質疑応答の時間があります。
大勢の同級生や先生方が見守る中で質問するのは大変勇気がいることだと思いますが、元気よく手が挙がります。

「現地ではどうやって安全な水が手に入りますか?」
「AMDAにはどんな人がいますか?」
「自分たちもAMDAの活動に参加できますか?」

更には、もっと突っ込んだ質問も出てきます。


「子どもを産む前と後では、緊急救援に臨む気持ちはどのように変わりましたか」
「本当はありがとうと言われたくて活動しているのではないのですか」

毎回このような中学生の瑞々しい感性と鋭い考察力、情熱や向上心に圧倒されます。

中学生との対話の時間で感じることは、中学生は「質問」することによって、単なる疑問を投げかけているのではなく、自分たちの意思を表明し、AMDAに貴重なアドバイスをくれるということです。
講演といっても一方的に何かを教えるのではなく、互いに学び合う場になっています。

中学生や高校生、若い人たちと一緒に何かをする機会が、これからもっともっと増えていけば良いなと思っています。