AMDA調査チームは、4月5日にミャンマー最大の都市ヤンゴンに到着。同日午後から現地協力団体であるPeople’s Health Foundationのタン・シェン代表と面会し、被災地の状況について共有いただいた。

　翌6日、同団体のタン・シェン代表ならびに6人の委員会メンバーとAMDA調査チームは、被災地のニーズに基づき、どのような支援が行えるかについて協議した。被災地の中でも、交通の便が悪く、支援が届きづらい都市部から離れた場所を支援したいという同団体の意向に基づき、支援先の候補を選定いただけるよう依頼。６日に続き、8日、9日もPeople’s Health Foundationと話し合い、地震の被害が大きかったマンダレー、サガインをはじめとする4つの州・地域内での支援が決定。支援内容については、被災地でのニーズが刻々と変化するため、各支援先が中心となって決定することとなった。

　また、７日には、決定した支援先とは別に、地震による被害の大きかったマンダレーにある医療機関へ医薬品の支援も行うこととなった。AMDA調査チームはPeople’s Health Foundationと相談の上、今後、被災地の状況が落ち着いてきた際に必要となる、抗菌薬、降圧薬、感冒薬、糖尿病薬などの必須医薬品をヤンゴンにて購入。地元関係者によって、近日中に医療機関に届けられる予定。

　ASEAN防災人道支援調整センターによると、4月8日時点で地震による死者は3,591人、負傷者4,814人、行方不明者148人。5万棟近くの住宅、2,000を超える学校が被災している。

　また、地元メディアによると、余震のスケールと頻度は減少傾向にあるものの、4月8日までに104回もの余震が続いている。

【派遣チーム情報】

派遣者：神徳　隆之 (こうとく　たかゆき) 医師 AMDA緊急救援ネットワーク

          　 菅原　久美子 (すがはら　くみこ)　看護師 AMDA緊急救援ネットワーク

　　　　AMDA職員/看護師

【AMDAのこれまでの主なミャンマーでの支援活動】

2015年8月　ミャンマー洪水被害に対する緊急救援活動　(ミャンマー南部・パッティン市)

2011年10月　ミャンマー中部洪水被災者に対する緊急支援活動

2008年5月　ミャンマー・サイクロン被害に対する緊急支援活動

2001年6月　ミャンマー中部ﾒｯﾃｨｰﾗ洪水災害緊急救援活動  

2000年9月　ミャンマー　カンボジア洪水緊急救援活動