10月24日にフィリピンに上陸した台風20号（英語名：チャーミー、フィリピン名：クリスティン）は、甚大な被害をもたらした。フィリピン国家災害対策本部（NDRRMC）によると、台風20号による死者は111人、負傷者74人、行方不明者30人、約170万世帯700万人以上が被災。内、被害が大きい地域の1つであるビコール地方では、被災者が約63万世帯270万人に上っている。（10月29日8：00発表）

　AMDAはフィリピン支部が中心となり調整を進めている緊急支援活動に協力している。10月27日、フィリピン支部と現地協力団体および関係者とのZoomによる打ち合わせを行った。活動日時の調整、活動場所の選定、移動手段などについての話し合いを行った。活動を予定している町の中には、27日時点で停電が続いており、水が引いておらず、被災者がボートで避難を続けている場所もある、と報告があった。

フィリピン東の海上には新たな熱帯低気圧が近づいている。フィリピン支部は協力団体と密に連絡を取りながら、天候も考慮し、準備・調整を進めていく。

【AMDAのこれまでの主なフィリピンでの支援活動】
2023年５月　　フィリピン・カビテ市火災被災者支援活動　(ルソン島・カビテ市)
2022年11月　台風22号被災者緊急支援活動（ミンダナオ島）
2021年12月～2022年3月　台風22号被災者緊急支援活動（ボホール島・シアルガオ島・レイテ島）
2020年11月　台風19号・22号被災者緊急支援活動 (カタンドゥアネス島・ルソン島)
2019年11月　ミンダナオ島地震被災者緊急支援活動　(ミンダナオ島)