AMDAチームは17日も球磨村の方が避難されている人吉市立第一中学校、そして相良村で活動を実施。相良村では保健師の要請により午前中、村にある2カ所の避難所を訪問し、各々の衛生環境などを確認した。
▶１．人吉市立第一中学校での避難所支援活動
▶２．相良村保健師支援活動
１．人吉市立第一中学校での避難所支援活動
AMDA鍼灸師による鍼灸とAMDA柔道整復師による施術（整骨）を17日も実施。この日、鍼灸・整骨ともに、施術予定の枠は埋まり、鍼灸8人、整骨9人の施術を行った。どちらも共通して肩こりを訴える方が多かった。治療を受けた方の中には、被災した家を見に行き、長靴を履いて泥の中を動いていたことにより膝を痛めた方が前日の16日に引き続き、整骨を受けに訪れた。柔道整復師が16日に膝をテーピングし痛みが和らいだが、その後再度家を見に行ったため、痛みが再発したとのことだった。柔道整復師は再度テーピングを巻いた。また、以前から足の痙攣があるためAMDAによる整骨を受けていた方が今回、足の裏が痛いと訴えられたため、柔道整復師はいつもの手技に加え、足の裏をテーピング固定した。足の痙攣も複数回施術を受けることでおさまってきている、と話された。
避難生活を余儀なくされ、まもなく2週間、施術中ご自身の悩みを訴える方も増えてきた。この日、浮かない表情をした方が初めて鍼灸を受けに訪れた。鍼灸師は施術中、いろいろと話を聞いた。すると施術後、その方に笑顔が戻っていた。ほかにも、「施術を受けてみたかった。限界でイライラしていたけれど、やっと時間ができた。」と整骨の施術に来られた方も、施術後「気持ちよかった。」と笑ってケアルームを出ていかれた。
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本日18日は柔道整復師による整骨のみ行い、午前中2人が受診した。
２．相良村保健師支援活動
17日午前中、AMDAチーム（保健師・調整員各1人）は相良村保健師の要請により、村の2カ所の避難所を訪問した。相良村林業総合センターは食事、掃除など避難者らが協力し運営されていることを確認した。相良村総合体育館も既に物資が豊富にあり、衛生環境も整っていた。高齢の方が多く、現在運動不足にある状況だが、JRAT(大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会)が既にアセスメントに来たことなども、保健師から共有された。
午後はAMDAチームと保健師チームの2チームで戸別訪問を継続。AMDAチームは3件を回り、うち2世帯にお会いすることができた。ある家族は納屋などが浸水し、収穫したタバコも被災したため、今後の収入を心配されていた。また、毎日通院が必要な方からも現状を伺ったが、毎日病院に通うことができていることを確認した。
16日までは各世帯に防塵マスク、感染対策や熱中症対策に関するチラシを配布していたが、17日は暑さが厳しかったため経口補水液も追加でお渡しし、この日の戸別訪問を終了。聞き取った結果を保健師に報告した。
18、19日は村役場保健師の方針により戸別訪問を行わないため、次回の実施は来週月曜日の予定。
【7月17日、18日時点のAMDA派遣者】 ＊敬称略、派遣順
高 和子（こう かずこ）看護師 / AMDA職員 / 51歳 /岡山市在住
平野 晃（ひらの ひかる）調整員・柔道整復師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー・天理教道竹分教会 / 34歳 / 岡山県里庄町在住
岩尾 智子（いわお ともこ）調整員・看護師（米国資格）/ AMDA職員 / 36歳 / 徳島市在住
岡本 美南（おかもと みなみ）保健師・調整員 / AMDA緊急救援ネットワーク / 33歳 / 宮崎市
後藤 英二郎（ごとう えいじろう）鍼灸師 / AMDA緊急救援ネットワーク / 47歳 / 熊本市（17日のみ）
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