11月22日、AMDA及びAMDAフィリピン支部はミンダナオ島地震*で10万人以上が被災したコタバト(Cotabato)州マキララ(Makilala)で被災者を対象に医療支援活動を実施した。
今回の活動には、AMDAフィリピン支部のほか、地元のタグム医科大学 (Tagum Doctors College) 及び病院 (Tagum Doctors Hospital) などからも医師や看護師、薬剤師、ボランティア含む60人以上が参加。活動当日、参加者は早朝から車で2時間かけマキララに入り、4つの地区5つの会場に分かれ医師による診療活動などを実施した。この日、診察を行った人数は合計628人、上気道感染症が最も多く見られた。
尚、今回活動した地区はどの地区も食料は足りていた。しかしながら、家屋などの被害は甚大であり、家はかろうじて建ってはいるものの、余震が続いていつ崩れるかわからないため、住人は避難所でテント生活を送っている。学校の校舎についても、もう教室で授業を行うことができない状態。そのため、竹とブルーシートで作られた屋根の下に机といすを置き、子どもたちは勉強をしていた。今後、元の生活に戻るには家や建物の新築などかなりの時間を要すると思われる。
この日で同島での支援活動は終了、翌日以下AMDA調整員は無事日本に戻った。しかしながら、AMDAはフィリピン支部と今後も現地の状況など注視していく。
【AMDA派遣者】 *敬称略
真治 スサン(しんじ すさん)調整員 / 岡山倉敷フィリピーノサークル / 41歳 / 岡山県総社市在住
*フィリピン・ミンダナオ島地震: 10月中旬より地震が頻発し、10月29日にはマグニチュード(M)6.6及び2日後のM6.5を記録した。これらの地震による被害は、死者数23人、563人が負傷し、11人が行方不明。32万近くの人が被災し、18万人以上が避難生活を余儀なくされている(11月24日、フィリピン国家災害リスク削減管理委員会(NDRRMC)発表)。
【最近のフィリピンにおけるAMDAの活動】
台風22号・セブ島地すべり支援(’18)、マヨン山噴火支援(’18)、台風26号・27号緊急支援(’17)、ミンダナオ島難民支援 (’17)、レイテ島地震医療支援 (’17)、ルソン島台風26号緊急支援 (’17)、サマール島台風27号緊急支援 (’15)、台風24号緊急医療・物資支援 (’15)、ミンダナオ島洪水緊急医療支援 (’14)、台風30号緊急医療・物資支援及び復興支援 (‘13~14)他多数
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