AMDA広報担当参与 今井康人
AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム合同対策本部の大西彰本部長は2019年6月22日、くらしき終活支援センター主催の「家族を守るための防災セミナー」で講演しました。
会場は倉敷市白楽町の倉敷商工会館で、講演テーマは「昨年の豪雨災害の対応説明と今後の震災のAMDAの備え!」。
大西本部長は、西日本豪雨災害でのAMDAの取り組みを紹介。被害直後から8月31日まで派遣者総数は265人(学生ボランティアを含む)に上り、診療車や鍼灸による治療、足浴などを行ったと説明しました。
南海トラフ災害については最悪の場合、政府は死者32万人、経済被害220兆円と発表しているとし、早めの避難で津波の犠牲者は最大で80%少なくなると強調。AMDAは大きな被害が予想される徳島、高知県内で計10か所の支援に向け、自治体や医院との事前打ち合わせ、食糧備蓄、自衛隊との輸送訓練などを実施していると述べました。
さらに大西本部長は当初、被災予定地の住民らの間で「あきらめムード」が広がっていたが、防災訓練をするなど地域一丸の取り組みで住民の意識が変化。防災としっかりと向き合い、未来を見つめて挑戦していく強い意志が感じられるようになったと明かしました。
聴講した市民ら20人からは「AMDAの事前取り組みのスケールの大きさに驚いた」「南海トラフの恐ろしさが改めて分かった」との声が聞かれました。
【くらしき終活支援センター】
法要や介護、相続、健康などの専門家34人が取り組む「終活なんでも無料相談所」。会員は2965人(6月現在)。無料の講座開催や「終活わくわく新聞」を発行。2016年1月に設立。事務局は倉敷市笹沖。問い合わせは086―426-6642。