AMDA速報6 スリランカ洪水被災者に対する支援活動 – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報6 スリランカ洪水被災者に対する支援活動

1月2日、キリノッチ県内における医療巡回診療は、県の方針として終了することとなった。このため、セント・ジョン救急サービスとの活動は一旦終了し、同日よりAMDA単独での活動となった。

まず、AMDA看護師はキリノッチ県カンダーワレイ村の保健所での話し合いの結果、スリランカ軍と保健所の公衆衛生監督官による村内の被災家庭の訪問に同行することとなった。この訪問は、普段生活用水として使用している井戸水が洪水により汚染されたため、経口感染予防として井戸の消毒を行うことを目的としている。同行したAMDA看護師は6人の健康相談に対応し、バイタルサインのチェックも行った。 医療巡回診療は終了しているものの、村の保健所による、井戸の消毒も兼ねた家庭訪問による住民の見守りは継続している。












3日には、AMDA看護師が被災地にあるキリノッチ総合病院を視察。救急救命室に運ばれてきた両大腿負傷患者に対応する現地医療者のもと、手術室へストレッチャーで移動するまで、処置の介助を行った。幸いなことに病院には直接的な洪水による被害はなく、被災した患者さんを数名受け入れたのみということが判った。4日には、AMDAが平和構築プログラムとして行っている次世代交流事業に参加しているキリノッチの学校を訪問。こちらも洪水の被害はなかったことを確認した。

カンダーワレイ村の助産師から、洪水発生当時、36週以降の妊婦、生後2か月までの赤ちゃんの家族は一時的に救急車やボートでキリノッチ病院に移動したという話を伺った。現在は、多くの人が経済的に不安を持っているという。家の外見は洪水の被害がないように見えるが、家の中にあった物は浸水し使用できなくなっている。カンダーワレイ村の住民の8割が農業で生計を立てているが、作物は水に浸かり売り物にならないとのことだった。

スリランカ災害管理センターによると、死者2人、負傷者2人、39,876世帯123,836人が被災している(1月7日時点)。


【AMDA本部からの派遣者】

山崎 秀明(やまざき ひであき) 看護師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー /東京都青梅市在住 31歳



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