【AMDA医療チーム:被災地での活動】
10日、AMDAインドネシア医師1人は、地元の病院で3件の手術に麻酔科医として参加した。一方、日本からのAMDA医療チーム(以下、AMDAチーム)はアヌタプラ病院にて、現地医師協力のもと、挫傷や膿瘍の入院・外来患者9人に創傷処置を行った。午後からは、現地協力団体アルテリアとアヌタプラ病院との合同チームは医療ニーズ調査に向かった。パル市内にあるアヌタプラ病院から車で約1時間のところにあるタリパビーチ(Talipa Beach)で合同医療チームは、避難所キャンプ2か所に立ち寄り、巡回診療を実施した。1か所目はタリパ・ギンギリ(Talipa Gingiri)村にあり、約70から80世帯300人が暮らしている避難所キャンプ。2か所目はタリパ・ワトゥオゲ(Talipa Watuoge)村にあり、約70から80世帯380人が暮らしている。両キャンプで整形外科系疾患患者計6人に対応した。内1名は右下腿壊死のため病院搬送となった。
避難所は、各世帯がテントを張って暮らしており、テントとテントの間には間隔がある。トイレや水浴びの場所は確認できなかったものの、それらの用途に使用する水の確保はできているということであった。一方、食料や生活用品が不足しているという話が出たことから、物資支援の可能性に関しては、日にちを改めて協議することとなった。
11日も前日同様、AMDAインドネシアの麻酔科医は地元の病院で4件の手術に参加。AMDAチームは、アヌタプラ病院にて挫傷の入院・外来患者7人の対応にあたり、午後は手術に立ち会った。更に、現地協力団体アルテリアと、同病院から約30km離れたタワエリ(Tawaeli)村で巡回診療も実施、多発性挫傷患者1人への創傷処置を行い、現地医師により抗生物質の処方もあった。治療を受けた患者は、「日本から来た医療者に診てもらえて、とても嬉しい。」と歓迎している様子であった。
【新たなAMDAインドネシアチーム:スラウェシ島マカッサルを出発】
10日、スラウェシ島南部の都市マカッサルから医師3人、調整員3人からなるAMDAインドネシアチームがマカッサルで購入した浄水器、発電機、医薬品、水、テントなどを車に積み込んで、中部スラウェシ州ドンガラ県に向けて出発した。翌11日に同州ドンガラ県に到着しニーズ調査を行った後、同チームはすでに被災地で活動しているAMDAチームと合流するためパル市に向かった。
なお、この緊急支援活動はAMDA、ハサヌディン大学、ムスリム大学の3者合同で実施している。10月2日から合同で活動していたNPO法人TMATは10日被災地での活動を終了し、帰路についた。
【AMDAからの1次派遣者】 *派遣順、敬称略
米田 恭子 調整員/看護師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー / 49歳
山崎 秀明 看護師 / AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー / 31歳
その他、AMDA緊急救援ネットワーク登録 1人
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