AMDA速報30 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報30 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

8月5日、発災から4度目の週末を迎えた被災地では多くのボランティアの方が訪れ、復興支援を支えている。

本日も引き続きAMDAは、サンワーク総社(総社市)、真備公民館薗分館(倉敷市真備町)、岡田小学校(倉敷市真備町)の3カ所の避難所で支援活動を実施している。

加えて本日から真備公民館岡田分館に総社市保健師と一緒に、看護師1人、調整員1人を派遣して医療支援にあたっている。

なお、8月4日のAMDA緊急支援活動には、教育機関であり、協力協定を結んでいる岡山県立大学から1人、ボランティアとして活動に参加いただいた。


8月4日の活動レポート


ボランティアに対する熱中症対策


多くのボランティアが復旧活動に従事している被災地では、酷暑が続いており、熱中症の危険性が高まっている。

このため、AMDAでは7月20日と31日に、スポーツドリンクと経口補水液を計93箱、総社市社会福祉協議会に寄贈した。

箱の運搬は総社南高校の生徒ら10人にご協力いただいた。

さらに8月4日には社会保険労務士事務所・神田労務コンサルティングのご協力により、岡山市社会福祉協議会に10箱のスポーツドリンクを寄贈した。

今後も猛暑日が続くことが予想されているため、支援を行うスタッフの健康状況も注視していきたい。

 

勤労者総合福祉センター・サンワーク総社:保健師による健康支援と災害鍼灸チームの活動


4日も引き続き、19世帯37人が生活する避難所・サンワーク総社(4日時点)へ、AMDAは保健師1人と調整員1人を派遣し、自治体の保健師らと連携して、避難者の医療・健康支援活動にあたった。

避難者の健康状況を聞きながら声かけ、体操などへの参加の呼びかけ、便秘解消のためのマッサージなどを行った。

被災前は一人で暮らしておられた方が「日中も保健師さんや看護師さんがおられるから安心して過ごせる、家よりもここがいい」といってくださる方もいる。長引く避難所生活の中、避難者が不便なりにも安心して生活できていることが分かって、支援に入っている側も安堵した。

また、午前中にはAMDA災害鍼灸チームの鍼灸師1人が4人の鍼治療を行った。

「施術してもらって、先生の話を聞けて安心できた。手のぬくもりにも癒された。」「とてもリラックスできた、むくみがかなり改善された」「体が軽くなった。全身が楽になった」など、治療前より表情を柔らかくしてお話しくださった。

倉敷市立岡田小学校避難所:AMDA災害鍼灸チームからのレポート


AMDA災害鍼灸チームが岡田小学校避難所での鍼灸支援活動をスタートしてから3週間が経過した。

4日には18人に治療を行った。この日を含め、台風到来の7月29日を除き、21日間でこれまでにのべ327人の治療を行っている。

当初は自宅の片づけや慣れない避難所生活での暮らしによる腰痛、肩痛、背中痛などからだの痛みだけで来られる方が多かったが、時間の経過とともに前述の主訴に加えて不眠、全身の倦怠感、便秘などが増えてきた。

さらに治療中の会話にも、変化がみられる。当初は発災時のショックに関する会話が多かったが、徐々に今後の生活に向けての不安、ストレスに関するものが増えてきた。加えて蓄積した疲労や猛暑による体力の低下など、心身のバランスが崩れている方も多くなってきている。

このような中、心身の健康回復に効果が高い鍼灸治療の必要性は今後も高まっていくと感じている。

その他にも、7人に対してマッサージを、10人に対して足浴を行った。「自宅が被災した。現在片付け中だが、だんだんとお隣や周りが片付いていく。早く我が家も片付けなくてはと気持ちばかりが焦ってしまう。」「毎日暑いし、眠れない。発災からずっと今まで、夢の中にいるみたいで、ストレスが強くて疲れが全く取れない。」「慣れない長靴を長時間履いていて、足も体も余計に疲れる。」などの思いを、足浴中に話してくださった。

 

看護師による見守り対応:真備公民館薗分館(倉敷市真備町)


真備公民館薗分館(倉敷市真備町)に看護師1人を派遣し、施設の職員らとともに施設から避難した高齢者の健康支援にあたっている。

3日から4日にかけて夜勤勤務を担当。夜間の見守りや、トイレの介助などを行った。

日中は暑すぎるため、朝方や夕方にAMDA看護師が「散歩に行く?」と避難者に声をかけると、笑顔になり、皆で手を繋いで散歩にでかけることもある。避難者からは「優しくしてくれてありがとう。」という言葉も聞かれた。

 


派遣者一覧

■協力機関等からの派遣者(8月4日 総社市) *職種別五十音順、敬称略

・森野 佐奈美(もりの さなみ)看護師/地元ボランティア/46歳

・市村 功(いちむら いさお) 調整員/地元ボランティア/49歳

・難波 和代(なんば かずよ)調整員/地元ボランティア/29歳

 

■協力機関等からの派遣者(8月4日 倉敷市真備町) *職種別五十音順、敬称略

・河田 里奈(かわた りな)保健師・調整員/AMDA兵庫/33歳(但し、午前中は総社)

・ 渡邉 静(わたなべ しずか)看護師/地元ボランティア/54歳

・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/43歳

・上田 誠(うえだ まこと)鍼灸師/岡山県鍼灸マッサージ師会/41歳

・三浦 大貴(みうら ひろき)鍼灸師/関西医療大学/33歳(但し、午前中は総社)

・龍神 孝慶(りゅうじん たかよし)鍼灸師/朝日医療大学校鍼灸学科/28歳

・山崎 克枝(やまさき かつえ)あんまマッサージ指圧師/48歳

・大山 マージョリー(おおやま まーじょりー)調整員/岡山倉敷フィリピ―ノサークル/45歳

・林 信和(はやし のぶかず)調整員/地元ボランティア/49歳

・林 美絵(はやし みえ)調整員/地元ボランティア/49歳

 

■本部からの派遣者(8月4日) *派遣順

・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳

・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳

・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳

・大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/50歳

・クリス バーフット 調整員/ AMDA本部職員/岡山市在住/26歳

・アルチャナ シュレスタ ジョシ 調整員/AMDA本部職員/倉敷市在住/42歳

 

【皆様からの募金を受け付けております】

■郵便振替■

口座番号:01250-2-40709 口座名:特定非営利活動法人アムダ

*通信欄に「西日本大雨緊急支援活動」とご記入下さい



■楽天銀行■

ロック支店 普通預金 口座番号:7002547

口座名:特定非営利活動法人アムダ



■中国銀行■

一宮支店 普通口座 口座番号:1347410

口座名:特定非営利活動法人アムダ



※PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。

詳細はホームページをご覧ください。



なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、

他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。

 

【お問い合わせ】AMDAボランティアセンター

〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700

FAX:086-252-7717

E-mail: member@amda.or.jp

http://www.amda.or.jp