8月2日、8月に入り一層暑い日が続いている。予報によると今週も35度 を超える猛暑日が続くとのこと。
発災から1か月近くが経過し、避難者 の疲労もピークに達しているため、健康支援は重要視されている。
こ のような中、本日も引き続きAMDAは、サンワーク総社(総社市)、真 備公民館薗分館(倉敷市真備町)、岡田小学校(倉敷市真備町)の3カ 所の避難所で支援活動を実施している。
なお、AMDAの緊急支援活動に際しては、派遣者のほか、多くのボラン ティアの方にも支えられており、1日からはAMDA南海トラフ災害対応 プラットフォーム*協力自治体である徳島県阿南市より4名の職員を派 遣していただいている。
学校関係では、昨日に引き続き協力協定を結 んでいる県立大学から1人、新たに玉野総合医療専門学校から学生ボラ ンティア2人に参加いただいている。
*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協 力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ 災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。
8月1日の活動レポート
倉敷市立岡田小学校避難所 AMDA災害鍼灸チームからのレポート
1日、岡田小学校の避難所に設置した「ケアルーム」で12人の方に鍼 灸治療を実施。
9歳の方から70代の方までと幅広い方に利用していた だくことができた。主訴としては腰や肩の痛みが多い。
便秘の方も 増えている。
また、自覚がない方も、口に出されない方も、一様に 疲労が蓄積している。
このような患者の状況は、自治体の保健師ら と情報共有を行い、連携しながら注視している。
AMDA災害鍼灸チー ムとしては、このような方の重症化を防ぐため、今後、予約状況に 応じて治療時間を伸ばして対応することを検討している。
また、車 中泊で避難生活をされている方、自宅で避難されている方は、避難 所での保健師の巡回の対象とならないため、自発的に病院受診を行っ ていないと、経過的な健康状況の把握が難しい。
実際に、ケアルー ムに来られた患者の中にも車中泊をしておられる方がいた。
避難生 活も、もうすぐ1か月が過ぎようとしている現在、酷暑も影響して、 心身の状況が非常に心配な状況である。「ケアルーム」の存在が、 そのような方々が、気軽に足を運べたり、健康相談ができる場所と なればと努めている。
その他にもマッサージの施術では5人を対応。「足腰の痛みが緩和し、 施術してもらうとよく眠れるようになった」とお声をいただいた。 さらに17人に足浴を提供し、みなさんが「気持ちいい、スッキリし た」と声をかけてくださり、「足がスッキリしただけで、全身が スッキリしたように感じる」と笑顔を見えてくださる方が多かった。
勤労者総合福祉センター・サンワーク総社 保健師による健康支援と災害鍼灸チームの活動
1日、19世帯39人が生活しているサンワーク総社の避難所(1日時点 総社市発表)で、AMDAは保健師1人と調整員1人が自治体の保健師ら と連携して、避難者の医療・健康支援活動にあたった。
健康相談や 見守り、声掛け、介助のほか、体操への参加を促した。
そのほかに も便秘症状に困っている避難者に、症状を和らげるためのお腹の マッサージなどを行った。
午前中にはAMDA災害鍼灸チームの鍼灸師1人がサンワーク総社を訪問 し、4人の治療にあたった。
施術後、「直後は少し痛みがあったが、 時間が経過してすごく楽になった。」「実感するくらい痛みが緩和 した。」「またお願いします」とそれぞれが治療を実感し、再受診 を希望する方が多い。
今日も2時間の治療時間の中での予約枠がいっ ぱいであった。
避難者の方に喜んでいただいていることが、スタッフ の活動意欲にもつながっている。
看護師による見守り対応 真備公民館薗分館(倉敷市真備町)
AMDAは、薗分館に施設から避難されている高齢者9人と日中のみ来ら れる高齢者、合わせて約20人が集まる真備公民館薗分館に看護師1人 を継続的に派遣している。
8月1日に夜シフトに入ったAMDA看護師は、 高齢者の見守り、トイレ介助が主な活動となっている。
自分ででき ることは、自分でしていただく方針の施設から避難されている方々 なので、AMDA看護師はできないところに手を差し伸べる形で避難者 の普段の生活に寄り添っている。
派遣者一覧
■協力機関等からの派遣者(8月1日 総社市) *職種別五十音順
・原田 真理子(はらだ まりこ)保健師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・阿南市職員/25歳
・瓜生 綾乃(うりう あやの)医療調整員/地元ボランティア/27歳
・篠原 慎一(しのはら しんいち)調整員/地元ボランティア/41歳
■協力機関等からの派遣者(8月1日 倉敷市真備町) *職種別五十音順
・早瀬 麻子(はやせ まこ)看護師・調整員/AMDA兵庫/47歳(但し、午前中は総社)
・柳田 麻衣菜(やなだ まいな)保健師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体
・阿南市職員/25歳 ・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/43歳
・藤井 竜一(ふじい りゅういち)鍼灸師/朝日医療大学校鍼灸学科/53歳
・松村 幸子(まつむら ゆきこ)鍼灸師/ AMDA熊本鍼灸チーム/55歳(但し、午前中は総社)
・山崎 克枝(やまさき かつえ)あんまマッサージ指圧師/48歳
・七條 隆能(しちじょう たかよし)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・阿南市職員/47歳
・西野 高史(にしの たかふみ)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・阿南市職員/29歳
・松永 健太郎(まつなが けんたろう)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/32歳
■本部からの派遣者(7月30日、派遣順)
・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳
・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳
・神倉 裕太郎(かみくら ゆうたろう)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/26歳
・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳
【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替■
口座番号:01250-2-40709 口座名:特定非営利活動法人アムダ
*通信欄に「西日本大雨緊急支援活動」とご記入下さい
■楽天銀行■
ロック支店 普通預金 口座番号:7002547
口座名:特定非営利活動法人アムダ
■中国銀行■
一宮支店 普通口座 口座番号:1347410
口座名:特定非営利活動法人アムダ
※PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。
詳細はホームページをご覧ください。
なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。
【お問い合わせ】AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700
FAX:086-252-7717
E-mail: member@amda.or.jp
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