AMDA速報19 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報19 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

7月25日、AMDAは、サンワーク総社(総社市)、岡田小学校(倉敷市真備町)、真備公民館薗分館(倉敷市真備町)の3カ所の避難所で被災者を対象とした医療・健康支援活動を実施しているほか、まび記念病院診療車への医療スタッフの派遣も継続し、まび記念病院のある真備町の医療状況の確認も行った。



7月24日の活動レポート


災害鍼灸チームの活動レポート(鍼灸治療・足浴) 倉敷市立岡田小学校避難所

24日は12人の鍼灸治療にあたった。初診の方は4人、再診の方が8人。長引く避難所生活や自宅・職場の片づけに猛暑が加わり、避難者の心身の疲れが色濃く見えてきている。

発災から20日近くが経過し、避難所の閉塞的な空間に居ることで、精神的な負荷が身体にも影響を及ぼしており、痛みや全身の倦怠感につながっていると感じた。徐々に自宅の片づけが終わり、生活の目途がついてきた方などからは、前向きな意見を聞くことができた。しかしながら、まだ片付けに時間のかかる方、自宅が壊滅的な被害を受けた方、また自宅だけでなく職場や田畑といった生活の糧になるところまでを被災された方など、同じ「被災者」といっても、被災の状況や復興の状況に差が出ており、そのことがさらにストレスに追い打ちをかけている。AMDA災害鍼灸チームとしては、今後も被災者の心の変化にも注視しながら、鍼治療だけでなく、治療時の傾聴に時間を割くなどし、今後も被災者の方のストレスの軽減につなげていきたい。









マッサージ・足浴の提供 倉敷市立岡田小学校避難所

鍼灸チームと同じ「ケアルーム」を利用してマッサージの施術や足浴の提供を行っている。マッサージの施術は9人、足浴の利用者は14人。マッサージは、同避難所での活動をスタートしてから10日以上が経過することもあり、初回の方が4人、2回目以上の利用者が5人と、リピーターの方が多い。鍼灸チームのレポートからも上がっているような、被災者の心の変化を受け、マッサージや足浴でも、来訪者への声掛けやコミュニケーションを積極的に取ることで、気持ちを吐露できる憩いの場となるよう努めていきたい。

避難所での健康支援 勤労者総合福祉センター・サンワーク総社

勤労者総合福祉センター・サンワーク総社の避難所には、18世帯39人が生活している(24日時点)。AMDAは保健師1名と調整員1名を開所当初からサンワーク総社に継続的に派遣している。 24日は地元保健師などと連携して、のべ避難者10人の健康状態の確認に加え、避難所で体を少しでも動かしてもらえるよう、体操などの活動への参加を呼びかけた。リハビリなどの専門家が避難所を訪れた際の対応も、地元保健師を中心にAMDA保健師もかかわり対応した。AMDAは今後も、避難者の声を聞きながら、必要なニーズに応えていきたい。

看護師による夜間の見守り対応 真備公民館薗分館(倉敷市真備町)

昨日に引き続き23日夜、AMDA看護師1人は真備公民館薗分館に介護施設から避難した被災者の夜間の見守りや介助を担当。夜8時から朝8時まで、DWAT(災害派遣福祉チーム)からの派遣者1人と一緒に活動した。夜間トイレに起きる被災者の介助を中心に、夜も安心して生活できるよう努めている。AMDAは、施設から避難された被災者とそのスタッフに寄り添い、看護師派遣を継続していく。

なお、活動に際してはAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*協力自治体である高知県黒潮町、徳島県海陽町、協力医療機関である瀬戸健診クリニック(香川県丸亀市)及びさくら診療所(徳島県吉野川市)などからもスタッフの派遣協力をいただいている。また、24日日から岡山県立大学からボランティア2人もAMDAの活動に参加した。

*当プラットフォームは、AMDA、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。


派遣者一覧

■協力機関等からの派遣者(7月24日 総社市) *職種別五十音順
・山崎 茜(やまさき あかね)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・黒潮町職員/41歳
・篠原 隆史(しのはら たかし)調整員/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力医療機関・さくら診療所/64歳

■協力機関等からの派遣者(7月24日 倉敷市真備町) *職種別五十音順

・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA ERネットワーク登録メンバー/43歳
・戎谷 幸子(えびすだに さちこ)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/48歳
・松原 文子(まつばら あやこ)保健師/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/49歳
・池宗 佐知子(いけむね さちこ)鍼灸師/帝京平成大学/38歳
・金森 史峻(かねもり ふみたか)鍼灸師/朝日医療大学校/33歳
・後藤 英二郎(ごとう えいじろう)鍼灸師/新町goto鍼灸院・AMDA熊本鍼灸チーム/45歳
・田尻 尚美(たじり なおみ)鍼灸師/絶好調鍼灸整骨院/31歳
・石堂 智行(いしどう ともゆき)調整員/AMDA ERネットワーク登録メンバー/48歳
・長岡 正樹(ながおか まさき)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/49歳
・中村 宥海(なかむら ゆうかい)調整員/地元ボランティア/47歳
・西村 輝(にしむら あきら)調整員/AMDA ERネットワーク登録メンバー/56歳
・藤木 崇(ふじき たかし)調整員/ AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・海陽町職員/43歳
・松永 健太郎(まつなが けんたろう)調整員/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/32歳

■本部からの派遣者(派遣順)

・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳
・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳
・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳
・大西 彰(おおにし あきら)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/50歳
・クリス バーフット 調整員/ AMDA本部職員/岡山市在住/26歳
・アルチャナ シュレスタ ジョシ 調整員/AMDA本部職員/倉敷市在住/42歳

【皆様からの募金を受け付けております】

■郵便振替■
口座番号:01250-2-40709 口座名:特定非営利活動法人アムダ
*通信欄に「西日本大雨緊急支援活動」とご記入下さい

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口座名:特定非営利活動法人アムダ

■中国銀行■
一宮支店 普通口座 口座番号:1347410
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※PAYPAL・クレジットカードでの募金も受け付けています。
詳細はホームページをご覧ください。

なお、ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活
動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させて
いただくことがあります。ご了承をお願いいたします。

【お問い合わせ】AMDAボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1 TEL:086-252-7700
FAX:086-252-7717
E-mail: member@amda.or.jp
http://www.amda.or.jp