インド・ビハール州ブッダガヤ:グンゼ様提供による下着を妊産婦に配布 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インド・ビハール州ブッダガヤ:グンゼ様提供による下着を妊産婦に配布

インド担当 岩本 智子

ご支援いただいているグンゼ様よりメッセージ

下着を手渡すAMDAスタッフ

わたしたち『グンゼラブアース倶楽部』は、2006年4月、グンゼ株式会社の創立110周年を記念し設立されました。以来、社会貢献活動を行っている団体への支援などを通じてお互いが支え合い、より良い社会づくりを実現する仲間になりたいと活動を継続しています。活動資金は社員の毎月100円からの寄付金と同額の会社からのマッチングで運用しています。

AMDA様への支援は2009年よりスタートし継続して行なっていますが、最初に訪問させていただいたスタッフの感想に“「わたしはあなたを必要とするからあなたを支援する/I support you why I need you」 というPartner ship 、信頼を基礎にした相互扶助の考えに深く共鳴しました。”というコメントが記載されています。そのポリシーのもと多くの支援活動を精力的に展開されていることに頭が下がる思いです。また、私たちの支援がどのように活用されたのか、毎年しっかり報告していただけるのがとてもうれしいです。

今年は支援の方針が単なる寄付から自社商品やサービスによる支援へと変わったことにも対応いただき、国内外で肌着による支援進めていただきました。ほんとうに有難うございます。微力ではございますが引き続き支援できるよう良い関係を築いていきたいと思います。
 

活動報告

インド東部に位置する最貧州、ビハール州ブッダガヤで地域医療を担うAMDAピースクリニックにかかっている妊産婦にグンゼ様からご提供いただいた下着を配布しています。

AMDAピースクリニックに利用登録をした妊婦に妊娠月数と妊婦の体形にあったサイズの下着を2枚配布。更に、出産報告があった時点でもう2枚、2017年11月から2018年3月31日までで、115枚の下着をのべ57名に配布しました。







出産報告に来て、下着を受け取った女性から、「妊娠中や出産後などの体形に合わせていただいた下着を大切に今も使わせていただいています。私は妊娠中に下着をつける習慣がありませんでしたが、提供いただいたことで妊娠中も下着をつけることができました。出産後も、妊娠中にいただいたサイズの大きい下着を調節して、今後も着用していこうと思っています。ありがとうございます。」というお話を伺いました。

また、AMDAピースクリニックスタッフからは、「ビハール州に住む女性の多くは下着をつける習慣がありません。産後に下着がない場合、出産後の女性は布を腰で固定して悪露を吸収しますが、下着があると出産後自宅に戻った女性はより心地よく生活できます。今回、APCの妊産婦に下着を提供できたことは、今後も彼女たちに、下着を着用する習慣を根付かせる良いきっかけになりました。ありがとうございます。」と報告がありました。

ブッダガヤの子どもたちが裸足で駆け回り、下着を付けないで地面に座っている姿を道端でよく見かけます。AMDAピースクリニックが配布した下着がきっかけで、お母さんたちに下着を着用する重要性を理解し、下着着用が習慣化することによって、普段、下着もズボンも履かないで生活している赤ちゃんや幼児にもお母さんたちが下着を着せるようになることを期待しています。