AMDAインターナショナルは、インドネシアにあるムスリムインドネシア大学医学部と2018年1月20日、連携協力協定を締結しました。目的は明日の希望をもって人々が生活できる「平和」を目指し協力していくパートナーシップ構築です。当日は同大学にて、100名以上の医師や学生が出席する中、AMDAインドネシア支部長タンラ医師と、ムスリムインドネシア大学医学部長でありAMDAインドネシア副支部長ワヒド医師が調印しました。
AMDAとムスリムインドネシア大学の関係は、2011年タンラ医師が病院長を務める病院の目の前に大学附属病院があった頃にさかのぼります。タンラ医師は何度も大学病院を見学し、医学部長のワヒド医師との親交を深めていきました。AMDAの活動の理解を得、そして同大学より何度も医師をAMDAの緊急支援活動に派遣していただくに至りました。参加された医師たちは、緊急支援活動を通し「家を失った人や傷ついた人に手を差し伸べられることに感動を覚えた」と語り、今後もAMDAの活動に参加することを望んでいらっしゃいます。例えば、2011年12月のフィリピンミンダナオ島での台風21号による洪水被災者への緊急支援活動に参加された、同大学のYusuf(ユセフ)医師は当時の活動を振り返り、「私は以前から支援活動に挑戦してみたいという気持ちのほかに、私の持っている医療技術を人のために役立ててみたいという思いがありました。自分たちのフィールドから出て、知らないところへ行き、知らない人たちのために活動をして時間とお金を割くことができる機会を得られる人というのはそう多くはいないでしょう。しかし私は自分の想いを、AMDAの活動に参加することで実現することができたのです」と語りました。
AMDAとムスリムインドネシア大学の協力関係は7年以上継続していますが、この関係が今後も続くように、今回正式に連携協定を締結することとなりました。この締結を受け、タンラ医師は今後のAMDAの支援活動にさらに意欲を示していました。
当日は、締結式に続いて、タンラ医師が専門分野である麻酔学について特別講義を実施しました。