「総社市の挑戦~全国屈指の福祉先駆都市へ~」をテーマにした同市とAMDA主催の「福祉フォーラム」が2018年3月3日、総社市三須の国民宿舎・サンロード吉備路で開かれました。
AMDAグループの菅波茂代表がコーディネーターを務め、コメンテーターとして蒲原基道・厚生労働事務次官、葛西健・WHO西太平洋地域事務局事業統括部長、松田久・岡山経済同友会代表幹事、片岡聡一・総社市長が討議しました。
菅波代表は、障害者1500人雇用を目指す総社市の取り組みについて「飛鳥時代から慈悲の心の精神風土が息づき、今に続いている」と指摘。蒲原氏は「弱者とともに一緒に生きていくことが大切。総社市のノウハウを広く発信してほしい」と述べました。
葛西氏は「アジア諸国は日本の先行事例に興味を持っている。市長、議会、市民が一体となって福祉の先駆都市を目指してほしい」と要望。片岡市長は「弱者に優しいまちづくりが市に品格を持たせる。少子化の中で総社市は人口も増えており、さらに輝くまちづくりを目指したい」と意欲を示しました。
松田氏は近い将来、発生が懸念される南海トラフ地震について言及し「総社市は災害支援、被災者受け入れといった全国でも珍しい条例を相次いで制定している。経済界も”流通備蓄”を含めた支援をしていきたい」と述べました。
会場の市民ら約350人は熱心に聞き入っていました。