2018年 AMDAハイチ支部 歯科プロジェクト 活動報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2018年 AMDAハイチ支部 歯科プロジェクト 活動報告

実施場所:ハイチ国Fonds-des-Negres・救世軍病院(Bethel Clinic)

実施日:2018年2月03日

毎年恒例となったAMDAハイチ支部による歯科プロジェクトですが、今年もまた昨年同様Fonds-des-Negresにある救世軍運営の病院『Bethel Clinic』を会場に行われました。






2018年2月3日、地元Fonds-des-Negresをはじめ、Aquin、Marseillan、Pemele, Saint Louis Du Sud、Lacolline、Demusette、Didier、Lindor、Riviere Secheなどの地方から総勢42名の患者が足を運び、口腔のチェック、洗浄、歯の修復、抜歯などの処置を受けました。また患者達に歯の重要性について説明し、歯の健康を保つ上でのポイントを教示したところ、患者達も大変満足した様子でした。

診察の際、AMDAとAMDAハイチ支部に関する紹介が行われました。2010年から現在まで、AMDAハイチ支部が歯科プロジェクト、コレラ対策、義肢支援、スポーツ交流などのプロジェクトを行ってきたことに触れ、特に2010年12月のコレラ対策緊急救援、2016年12月のハリケーン被害に対する緊急救援について大きく取り上げました。

終了後、全ての患者から今後も同プロジェクトの継続を望む声が聞かれ、また「これが都市部のみならず、地方でも毎年行われればこの上ない」との感想も聞かれました。事実、地方では、歯の衛生に関する知識の流布が十分でなく、歯科検診に関する基本的な知識が欠如しています。













今回歯科検診を受けた75歳の女性(Mareseillan在住)は、「歯医者に行くのは今回が人生で二回目。初めて歯医者に行ったのは1997年だった」と語りました。またMiragoaneから訪れた29歳の男性をはじめ、他の参加者達も、口腔の衛生に関する意識を改め、より頻繁に歯科検診に通いたいと述べました。Fonds-des-Negres在住の女性は、今回でこの検診を受けるのは四回目であり、「毎回満足している」とのことでした。AMDAハイチ支部のケビン・マック・フレデリック支部長は、「このような喜びの声を聞くことができたのは、こちらとしても嬉しい限りである」と報告書の中で述べ、定着しつつあるこのプロジェクトに確かな手ごたえを感じている様子でした。