現地時間24日朝、山﨑看護師は現地協力者の天理教メキシコ出張所の方と一緒に首都のメキシコシティ（Mexico City）よりに南に150キロ以上離れたモレロス(Morelos)州に入り、計4地域でニーズ調査を行った。

最初に入ったクアウトラ(Cuautla)市の被害は少なく、支援センターとなる総合病院を訪問したが、既に物資だけでなく医薬品も十分に届いているとのことであった。その他、紹介された2カ所に行ったが建物の半壊・一部損壊はあったものの、物資も十分で医療支援も行われていた。更に、今回の地震の震源地であるアソチアパン(Axochiapan)も同様の状況であった。モレロス州の自治体の方と状況調査を行っている方によると、ほぼ全部の町に支援が入っているとのことであった。結果、この中部地震で被害を受けたメキシコシティ及びモレロス州での支援のニーズはないと判断した。

一方、9月7日に発生したメキシコ沖を震源とする地震に対し、今月中旬に実施した緊急支援の活動地である南東部オアハカ(Oaxaca)州Juchitan(フチタン)は、首都から1000km離れた貧困地域で先住民の多い場所である。さらに今月23日朝、同州を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生し、フチタンでも地震により主要な橋が崩落した。このことにより物流停止し物資の不足が懸念される。また、先の調査により現時点でのメキシコシティなどへの支援は充足していることが判明した。都市部へ支援が集中し遠方の地域は支援から取り残される可能性もある。そのため今後フチタンへ移動しフォローアップを行う予定である。(日本とメキシコの時差は-14時間)

【これまでのメキシコにおけるAMDAの活動】

2017年9月 メキシコ沖地震：日本から医師1名、看護師1名の計2名を派遣。

1995年10月 メキシコ地震：日本から医師2名、調整員1名、カナダから医師1名の計4名を派遣。



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