AMDA速報3 総社市・AMDA合同緊急支援 -九州豪雨被災者に対する緊急支援活動- – AMDA(アムダ)
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AMDA速報3 総社市・AMDA合同緊急支援 -九州豪雨被災者に対する緊急支援活動-

本日8日、総社市より第2次チームが昨日実施した調査結果をもとに準備した物資を積み、朝倉市で活動しているAMDA・総社市・野口健 合同チームへ合流した。チームは福岡県朝倉市での物資支援を中心に活動を実施した。

暑さ対策として総社市より扇風機が準備され設置したほか、杷木中学校避難所へ段ボールベッドの支援を行った。これは、熊本地震支援における長期的な避難所支援の経験より導入を提案、受け入れられたものである。居住家屋が被災し自宅に住むことのできない方は、長期的に避難生活が続く可能性が高い。避難者は高齢者が多く、立ち座りの負担軽減を狙ったものである。また、ベッドの間に間仕切りを置くことでプライバシー確保の提案を行った。

孤立地区より自衛隊ヘリにて搬送されてきた80代独居女性は、「家が流され、もう住むことができない。しかたないとは思うが、淋しい。県外に息子が2人いて、長男が今こちらに向かってくれている。息子は、自分の家に連れて帰ろうとするだろう。ありがたいことだが、できれば今まで住んでいた地区に仮設住宅ができれば住みたいと思う。」と話されていた。また、避難者の70代男性は「自宅が床上浸水し、立ったまま夜を過ごし朝になって避難してきた。」と気持ちを語った。

平行してAMDAチームは、避難所での健康相談等のニーズ調査を実施した。結果として、朝倉市内の医療機関は機能しており、市はそれらの医療機関を利用するよう呼びかけていたこと、また市と県により保健師が各避難所に2名体制で派遣を決定していることがわかり、直接的な医療ニーズはないと判断した。 現地で活動したチームは、今回お世話になった方々へ活動報告を行った後、帰岡予定である。また、週末は再び雨の予想が出ているため引き続き現地の状況を注視していく。