ムネ製薬西岡社長(左)とご寄贈いただいた医薬品
2017年5月15日、ムネ製薬株式会社様(兵庫県淡路市)とアムダは連携協定を締結しました。ムネ製薬様は、本州から車で明石海峡大橋を渡り淡路島へ入り車で15分程の場所にあります。日本で最も多くの種類の浣腸を製造している、創業110年を超える製薬会社です。今回、国内大規模災害に向けた協定を締結することとなり本社へ伺いました。
【協定締結の経緯】
昨年、岡山でのザグフェスというイベント会場で西岡一輝社長がAMDAブースにスタッフに声をかけてくださったことがきっかけです。もともとは、淡路島出身の鈴記好博医師のご縁で、AMDAネパール子ども病院をご支援いただけることとなり、全国で発売している一般用医薬品「コトブキ浣腸」シリーズのうち小児用の浣腸10gの売上の一部をAMDAグループのNPO法人AMDA社会開発機構がご寄付をいただく協定を平成22年に結んだ経緯があります。
アムダのこれまでの国内での大規模災害緊急救援活動の現場で浣腸薬が避難者の便秘解消の一助となった例をお話したところ、西岡社長より「製薬会社としてお役にたてることがあれば」とお申し出を頂きましたことから、南海トラフ災害を含む国内大規模災害への事前準備として、小児用・成人用浣腸を中心とした事前備蓄を社内にして下さることになり今回の協定締結に至りました。
【協定内容と準備】
本協定の目的は、災害発生時の被災地支援を通して地域社会への貢献に寄与することです。
国内大規模災害時にムネ製薬と(1)AMDAは緊急支援における医療分野における活動、(2)大規模災害への対応準備として医療物資の事前備蓄に関すること、(3)その他目的に沿うものとしています。
ムネ製薬様は「キラリと光る、気になる会社」という行動指針を持った地域に根差した会社です。パッケージの中に1枚1枚お客様アンケートを封入し、使用者の意見を直接吸い上げ製品の使い勝手や効果を、製品づくりに生かしています。協定締結当日は、西岡社長と職員の方にご案内頂き、製品の安全性と信頼性を最優先した工場での厳しい生産管理の様子も見学させて頂きました。
取締役会長の西啓次郎様、取締役副会長の宗泰一様、代表取締役社長の西岡一輝様にご対応頂きました。会社の様子とともに淡路島の歴史や製品づくりの楽しさ、ご苦労についてもおききすることで、常に「どうすればもっと良い製品になるか、もっと地域に貢献できるか」を念頭に前進を積まれて、110年を超える歴史を刻んでこられたことがうかがわれました。