現地入りしたAMDA看護師が語る
新潟県糸魚川中心部で12月22日に発生した大火を受け、総社市とAMDAの合同支援チームの一員として現地入りしたAMDAの橋本千明看護師は26日、地元テレビ局の取材を受け「焼け焦げた後の特有のつーんとする臭いが周囲に漂い、映像とは違って自分の目で見た惨状は想像以上。大きなショックを受けた。早い復興を願っている」と語りました。
現地では24日から2日間、糸魚川市の対策本部や2カ所ある避難所、地元の商店街振興組合などを巡り、総社市から持参したクリスマスケーキ、パンなどを届けました。
糸魚川へ支援チームが入ったのは25日現在、総社市とAMDAだけで、皆さんからは「はるばる遠くから来て頂いた。温かい気持ちが何よりうれしい」と喜ばれました。
橋本看護師によると、地元民は一人の死者も出さなかったことが心の支えとなっているそうです。被災者の短時間での判断と避難は日頃からお互いに顔が見える関係が出来ていたのが背景にあると強く感じたと話していました。
復興はこれからが本番です。「被災者の気持ちをいつまでも忘れない。今後もつながりを大切にしたい」と橋本さんは願っていました。
糸魚川の大火を受け、総社市は直ちに支援チームの派遣を決定。AMDAに協力の呼び掛けがあり、現地のニーズを把握するため看護師が現地に出向きました。
AMDAボランティアセンター参与 今井康人