南海トラフ災害が発生した場合には徳島県・高知県を含めた太平洋側での甚大な被害が懸念されます。AMDAでは南海トラフ災害に備えて、事前準備を進めています。そのひとつとして、予め支援協力表明してくださっている医療機関と基礎自治体をマッチングし、事前に交流する取り組みを行っています。11月、12月に倉敷成人病センター(倉敷市白楽町)と国立病院機構福山医療センター(福山市沖野上町)、諸國眞太郎クリニック(岡山県岡山市)から代表者の方々が支援に入っていただく予定の徳島県牟岐町を訪れ、牟岐町長、副町長や役場の方との顔合わせ、牟岐町内の避難所確認などを行いました。
そして今回(12月19日)は、徳島県牟岐町防災担当の職員2人が同町に支援予定の倉敷成人病センターと国立病院機構福山医療センターを訪問し、支援協力表明に対して改めて感謝するとともに先日訪れた牟岐町の道などの再確認を行いました。
倉敷成人病センターでは、髙本均理事長、岸本長代理事・看護部長、久保和雄病院事務部副部長、鎌倉幸治施設管理室副主任とお会いしました。髙本理事長からは「派遣チームを予め結成し、事前に様々な事態を想定した訓練をしていきたい。災害医療への意欲の高い職員も多い。訓練の際には、AMDAとともに行いたい」とお話いただき、協力を約束してくださいました。
国立病院機構福山医療センターでは、岩垣博巳院長、坪嶋美恵子看護部長、沖田哲美事務部長、小林英樹管理課長とお会いしました。岩垣院長は牟岐町の住民の心情を気遣いながら「危機感が地域によって温度差がある。意識の共有が大切」と話し、前向きな協力姿勢を示していただきました。