12月18日、岡山市北区の岡山国際交流センターで「AMDA中学高校生会の活動からみる平和構築プログラム-スリランカ紛争後復興支援活動―」を開催しました。
AMDAが実施しているスリランカでの平和構築プログラムの報告とともに、内戦停戦後の2003年からスリランカでの平和構築交流事業を断続的に行っている「AMDA中学高校生会」の活動報告会を行いました。
在大阪スリランカ名誉総領事館のD・W・アルッガマゲ名誉総領事が「日本と我々が手を携えて人類の威厳を十分に満たし、平和と繁栄に前進することを祈念します」と祝辞を述べられました。続いて、岡山県県民生活部国際課長の信江様と岡山市市民協働局長の奥野様からご挨拶をいただきました。AMDAグループの菅波代表がスリランカ支援の経緯と意義を説明し「今後も平和構築活動を通じ、さらに両国の信頼感を醸成したい」と述べました。
AMDAの緊急支援部長でインターナショナル事務局長を兼任するニッティヤン・ヴィーラヴァーグ(スリランカ生まれ、オーストラリア国籍)が、15歳で両親を亡くし貧しかった子どもの頃を振り返り「戦争は破壊、平和は創造」と強調しました。
AMDA中学高校生会からは、まず、今夏スリランカを訪れたメンバー2人から、平和構築プログラムでスポーツ、文化、宗教の3部門で交流した活動内容を報告。「言葉は通じなくても心は通い合う。お互いを知ることが平和への第一歩」と述べました。
さらにAMDA中学高校生会メンバーらが考えた、平和構築のポイントを発表しました。お互いの違いを認め尊重し合う“多様性の共存”と、自分を愛し他人も愛する“愛の連鎖”の大切さを強調。子どもらしい素直な感性とはきはきとした話しぶりに会場の約100人から大きな拍手がわきました。
元スリランカ医療和平事業現地統括で、広島大大学院国際協力研究科 山根准教授は「AMDA中学高校生会の発表は活動を通し深い現状分析、提言まで踏み込んだ素晴らしい内容だった」と高く評価いただきました。