福島沖地震被災者緊急支援活動を終えて – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

福島沖地震被災者緊急支援活動を終えて

11月22日午前5時59分、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生。

福島、茨城、栃木県で震度5弱を観測したのを受け、AMDA派遣チームは同日午後1時過ぎ、JR岡山駅を出発しました。午後6時半に福島駅に到着し、埼玉県在住の山河看護師と合流しました。元AMDA職員の伴場さんが立ち上げた団体「Bridge for Fukushima(BFF)」の事務所を訪問。スタッフの話によると、福島市内ではほとんど被害がなく、BFFが問い合わせた沿岸部にある団体の情報でも大きな人的被害はないようでした。













翌23日にBFF事務所で伴場さんにお会いすることができました。今後、大規模災害が福島県周辺で起きた際、AMDAと協力して活動していただけると言っていただけました。

この後、南相馬市へ向けて車で出発。途中、飯舘村で汚染された土壌にビニールシートのようなものが被せてあるのを見ました。かなり広範囲にわたって置いてあり、処理はどうされるか未だに決まっていないとのことでした。

南相馬市では山河看護師の知り合いの南相馬市立総合病院の神戸(かんべ)医師に会ったが、大きな被害や混乱はなかったようでした。

AMDAが実行委員とともに実施する復興グルメF-1大会でお世話になっているTEAM南相馬の高橋さんにお会いしたところ、南相馬市では避難所が6カ所開設され約420人が避難。昼には市が炊き出しを行ったそうです。避難勧告・注意報が解除されてからは徐々に避難者数は減り、夜には誰もいなくなりました。BFF伴場さんに紹介していただいた「NPO法人相馬はらがま朝市クラブ」の押田さんにもお会いしました。この団体はリアカーに生活用品や食品を積み、仮設住宅に住む全ての方を毎日訪問しています。関連団体、知り合いにも大きな被害はないとの報告を受けました。これらの情報収集の結果、第2次派遣の必要性はないと判断しました。

24日は数名の復興グルメF-1大会関係者にお会いできたが、みんな元気そうでした。沿岸部の住民は災害への意識が高く、地震発生後すぐに避難し被害はなかったとのことでした。

今回会った方々は皆さん元気で「遠いところからありがとう」と労いの言葉をいただきました。

■AMDAの派遣者プロフィール

山河 城春(やまかわ・しろはる)42歳/看護師、保健師/AMDA ERネットワーク登録メンバー

難波比加理(なんば・ひかり)56歳/調整員/AMDA本部職員

松永健太郎(まつなが・けんたろう)30歳/調整員/AMDA本部職員