岡山県立大学大学院「第13回災害セミナー」を開催 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
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岡山県立大学大学院「第13回災害セミナー」を開催

 AMDAと岡山県立大学大学院(総社市)による「第13回災害セミナー」が8月28日、岡山市北区の岡山国際交流センターで開かれ、参加した約90人は緊急医療支援活動に取り組んだ医師らの講演に熱心に耳を傾けていました。

同大学院の「災害医療援助特論」の集中講義(26、28、29日)の一環で、28日を一般公開することでAMDAの取り組みを市民らと共有、地域社会の防災力向上につなげるのを目的に行われました。

講演は、AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム運営委員会副委員長の佐藤拓史医師(岡山市出身、福岡県在住)が熊本地震の被災地での活動に触れ、「医療者にとって最も大切なことは“救命”。次に避難者が何を望んでいるかを推察することが求められる」と強調。「医療チーム全員が“五感”を使って協力し合うことが災害医療」と述べました。

続いて、AMDAプロジェクトオフィサーの大政朋子(兵庫県在住)が鍼灸治療について「東日本大震災でAMDAが初めて導入、熊本地震でも実施した。肩こりや不眠などに悩む被災者に効果があり、非常に好評だった」と調査データを基に説明。「今後も災害鍼灸を定着させたい」と意欲を示しました。

AMDA中学高校生会の代表6人も登壇し、災害に取り組む3要素として「正しい現状認識」「災害に対する危機感」「問題を解決する自覚」を挙げ、自ら主体的に行動することの重要性を訴えました。






質疑応答もあり、会場から「経験に基づいた講話は説得力があり、感銘を受けた」「災害が風化しないよう、今後も何ができるかを考え続けたい」との声が上がりました。

セミナーには相生市看護専門学校の2年生40人も聴講しました。

 

AMDAボランティアセンター参与
今井康人