AMDA・立正佼成会一食平和基金合同事業 スリランカ洪水・地滑り災害被災地支援フォローアップ – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA・立正佼成会一食平和基金合同事業 スリランカ洪水・地滑り災害被災地支援フォローアップ

5月15日から降り続いた熱帯性低気圧による大雨の影響で、スリランカのほぼ全域が洪水や地滑りに見舞われました。この災害による被災者は約30万人、死者行方不明者は200人以上にのぼりました。

このような状況を受け、AMDAでは6月2日に調整員を現地に派遣し、AMDAスリランカ、St.Johns Ambulance Sri Lanka、現地ライオンズクラブの3者と協力し、洪水で被災した2つの地域(マルワナ村、コロンナワ村)で医療活動や学校に通う生徒への物品支援を行いました。スリランカ洪水・地滑り災害被災地支援は、立正佼成会一食平和基金との合同事業として行っております。

洪水や地滑りによる被災から約3か月経った8月2日、被災地支援として医療活動を行ったコロンナワ村近郊にあるシリ ラーフラ マハ ウィッディヤーラヤ(Sri Rahula Maha Vidyalaya)学校と以前からAMDAと交流のあるカミラ学校をAMDA調整員2名とAMDA中学高校生会から2名が訪れ、洪水による被災後の様子を視察し、支援活動を行いました。












6月に医療活動を行ったコロンナワ村近郊にあるシリ ラーフラ マハ ウィッディヤーラヤ学校では、被災した子供たちと交流し、学校に対して本とスポーツ用品を贈呈しました。ラージャバクシャ校長によると、シリ ラーフラ マハ ウィッディヤーラヤ学校には7歳から19歳の生徒1140名が通っており、ほとんどの生徒が洪水により被災したそうで、学校も浸水。大雨が降り、洪水になった日に校長先生は泳ぐようにして帰宅した、とお話しいただきました。現在は、完全に水が引いていて見た目には普段の生活が戻っていましたが、洪水により水に浸かった机やいすが未だに教室の外に置かれていました。

被災生徒との交流は、シリ ラーフラ マハ ウィッディヤーラヤ学校に通っており、St.Johns Ambulance Sri Lankaの小学生プログラムに参加している6歳から12歳の子供たち約40人を対象に行いました。AMDA中学高校生会から参加した2名とAMDA調整員1名は、折り紙やAMDA中学高校生会の生徒が演奏する曲を通じて交流しました。参加した子供たちの笑い声は終始絶えず、終了時間が過ぎてもなかなか別れることができないほど交流を楽しんでいました。学校支援においては、図書館に置く辞書、日本に関する本、今スリランカで人気のある本とクリケット、バレーボール、サッカーなどに使用するスポーツ用品をシリ ラーフラ マハ ウィッディヤーラヤ学校に寄贈しました。支援物資を受け取ったラージャバクシャ校長は、“学校があるこの地域では、ほとんどの家が洪水で被災した。この学校に支援に来てくださったのは、AMDAが初めてです。本当にありがとうございます。”というコメントをいただきました。












また、コロンボ郊外にあるカミラ学校は、以前からAMDAと交流のある学校で、様々な年齢層の障がい者47名が暮らす施設です。5月に大雨が降り始めた際、そこに暮らす障がい者を土地が高い方の施設に避難させたため大きな混乱は避けることができたものの、施設の一部は浸水し使用できなくなっていました。AMDAでは、施設の先生からの聞き取りを基に、キーボード、小太鼓、ピアニカなどの楽器と浄水器などを被災したカミラ学校に贈呈。受け取るとすぐキーボードで嬉しそうに演奏を披露してくれた障がい児もいました。


AMDAでは、今後も被災地の様子を注視していきます。