台湾ルーツが被災地入り、アムダ本部岡山にも来訪 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

台湾ルーツが被災地入り、アムダ本部岡山にも来訪

AMDAと協力協定を結んでいる台湾のNGO「台湾ルーツ」の一行5人は4月25日夜から28日午前まで、被災地の熊本県益城町を訪問。同日午後2時からAMDA本部(岡山市北区伊福町)で記者会見を開き、「台湾の国民は(熊本地震による被害を)心から悲しんでいます。地震を受けた国として参考になるものがありました。」と語った。

被難所の広安小学校の印象については「被災地の皆さんは緊急時でもマナーを守り、ごみもきちんと分別していた。こうした日本人の立派な態度を台湾の国民に伝えたい」と述べた。

さらに「被災者は孤独な時、自らの心を癒し勇気が出る歌を思い出して口ずさんでほしい」と激励。「被災者同士が触れ合えるスペースを確保し、心の思いを声に出して言える環境づくりが必要」と訴えた。

続いて、台湾ルーツの一行は総社市役所を訪れ、片岡聡一市長を表敬訪問した。市長は「ともに力を合わせて人道支援を行いましょう」と呼びかけ、一人一人と固い握手を交わした。台湾路竹会は1995年、医療支援組織として発足した。AMDAは2015年3月、台湾ルーツと協定を結び、6月に台湾新北市テーマパークで発生した粉じん災害では調査チームを派遣するなど協力実績を積んでいる。

今回の熊本入りはAMDA側が依頼し一行は避難所慰問や地元医師らとの意見交換を行った。

記者会見の出席者は次の皆様。(敬称略)

[台湾ルーツ]

  理事長 劉 啟群(医師)

  劉 恩恩

  鄭 宜昌(医師)

  王作 仁(医師)

 [AMDA]

  グループ代表   菅波 茂(医師)

  第1次派遣チーム 橋本 千明(看護師)