広安小学校でのAMDA緊急医療支援チームは、現場のニーズに寄り添い、様々な活動を実施している。

小学校屋内には約３００人、屋外車中泊の方約５００人。患者数２２日４８人、２３日４９人。医療対応は、急性期医療から亜急性期医療対応に変化してきている。外科処置は殆どなくなり、現在最も多いのは急性呼吸器感染症で、災害ストレス関連(頭痛、不眠、肩こり)、皮膚疾患、外傷の再診の順でみられる。インフルエンザも発生している。

２２日には８０台女性が肺炎の疑いで救急搬送となった。また、避難所で生活する高齢者は活動性が低下しやすい。避難所内教室を巡回し、要介護者の把握を行った後、介護度の高い高齢者のための部屋を、災害時用ダンボール箱ベッドや簡易洋式トイレを設置するなどして整えた。ダンボールベッドの提供を受けた女性は、「柔らかい。右ひざが痛かったが楽になった。」と涙をうかべながらも笑顔で語った。

衛生状態の維持、改善、感染予防が大切であることから、掃除用具セットを２５セットつくり各教室に設置した。また、感染症発症後の早急に対応するための準備として吐物処理セットも５セット設置した。清拭、足浴等の清潔援助も実施した。高齢者の活動性低下を防ぐニーズが高いことから、リハビリや介護支援を行うこととし、２５日には理学療法士、介護福祉士も医療チームに加わる。

４月２４日　第７次派遣　
伊藤　麻友美　(いとう　まゆみ)　看護師　　　
横山　美枝　(よこやま　みえ)　看護師

４月２５日　第８次派遣　
大類  隼人　(おおるい　はやと)　医師
米田　哲　(よねだ　とおる)　医師／九州厚生年金病院
大城　七子　(おおしろ　ななこ)　看護師／天久台病院
豊山　美琴　(とよやま　みこと)　薬剤師／関西労災病院
大江　昭典　(おおえ　あきのり)　理学療法士／ホウエツ病院
佐野　菜緒子　(さの　なおこ)　理学療法士／ホウエツ病院
森　ゆきこ　(もり　ゆきこ)　介護福祉士／かとう内科並木通り診療所
大野　あやめ　(おおの あやめ)　看護師
 

２１日に西村輝調整員、２２日に押谷晴美看護師、稲葉　恵看護師、大政朋子調整員、23日に信里光寛調整員、松永健太郎調整員、２４日に伊藤麻友美看護師、横山美枝看護師が、益城町のAMDAチームに合流した。
 

■4月24日までの派遣者数
医師4名、看護師7名、薬剤師1名、調整員8名　　計20名

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