テレビ番組の様子
2015年4月25日にマグニチュード7.8の大地震がネパール中部を襲った。AMDAは発災当初からAMDAネパール支部や現地協力団体と協力し緊急救援を行った。現地に入って活動していたAMDAグループ代表の菅波が現地テレビ局Image Channelから取材を受け、日本の防災について話をしたことがきっかけとなり、岡山の山陽放送局のご支援・ご協力を受け、Image Channelスタッフの来日が実現。日本における災害時報道のあり方や防災についての研修を計画し、実施した。
日本での一週間の研修後、帰国したImage Channelスタッフが日本で学んだ内容をImage Channelテレビ局スタッフと共有するため、勉強会を開催。来日したスタッフは、日本における防災に対する人々の取り組みなどを紹介した。勉強会に参加したスタッフは、日本におけるテレビ局での災害に対する取り組みや個人の防災への取り組みを映像で見たり、話を聞いたりすることによって、災害、防災に対する意識が高まった。事前にテレビ原稿を作成したり、ヘルメットを準備するなど事前準備の必要性に気がついた参加者たちは、自分たちにできるところから取り組んでいきたいと話していた。
Image Channelテレビ局での勉強会
テレビ番組の様子
また、日本で学んだことをきっかけに、来日したスタッフは、防災に関する番組を2本作成し、ネパール国民の防災知識啓発になるよう努めている。1本目の番組では、今回のネパール地震で多くの人がレンガ造りの家の中にある机の下あるいはベッドの下に避難して犠牲になったと分析。日本の防災教育の例を紹介しながら、その土地にあった正しい防災教育を子どものころから行うことの重要性について国民に訴えた。2本目の番組では、ネパールの教育、医療、メディア、ボランティアなどの分野で活躍する専門家を招待し、ネパールで必要な防災教育、防災訓練について話し合う番組を13回シリーズで放送しており、現在までに4回目まで放送されている。
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13回シリーズの第1回目( ネパール語)は以下のリンクよりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=bDcCpSL79AE