インド・ブッダガヤAMDAピースクリニック(APC)は2009年に開院以来、包括的プライマリヘルスケア(PHC)プログラムの一環として、地域保健と社会開発に関わる様々なサービスをブッダガヤ・マスティプール村の人々に提供してきました。APCでは2015年10月から、母子保健事業を開始しています。
包括的PHCプログラムの一環として、APCでは新たに歯科診療を開始し、1月30日に第1回無料歯科診療を実施しました。まず、APCのスタッフが数日前から診療を希望する患者の事前登録を行い、診療日当日には、登録した患者25名のうち、12歳以下の子ども2名を含む18名(男性2名、女性16名)が歯科医による診療を受けました。この地域では、男性は緊急時以外には医師にかかる習慣がなく、朝は労働作業のため外出していることもあり、女性の患者さんが圧倒的多数でした。
診療を受けたほとんどの患者は虫歯が進行し、痛みを抱えていました。痛みを抑える薬の処方を希望している患者に対して、歯科医は、虫歯の進行具合によっては抜歯が必要なことを患者に説明し、診療を続けました。今回の診療では、歯科検診と抜歯が行われ、次回の診療で追加の抜歯や歯牙充填を行っていく予定です。
マスティプール村の議員によると、この地区の住民は歯科衛生の必要性に対する意識はほぼ無いに等しいそうで、APCが無料歯科診療プログラムを実施することに対して大変感謝されていました。APCは現地議員などと協力しながら、今後も毎月、定期的に歯科診療プログラムを継続していきます。