GPSP世界平和パートナシップ構想、平和構築プログラムである「医療と魂のプログラム」が10月29日、スリランカ、コロンボで行われました。今回、コロンボのモラトゥワにあるサルボタヤ本部の平和センターで行われた慰霊祭は、スリランカの非営利団体サルボタヤ(共同体の経済的・社会的向上を目指す運動)とAMDAスリランカ、AMDA本部との共同開催となりました。AMDAは、この多宗教による平和の祈りの式典に、GPSP「医療と魂のプログラム」代表世話人である黒住教副教主、黒住宗道様にご参加をお願いしました。
スリランカにおける「医療と魂のプログラム」は、スマトラ島大津波の1年後、2005年に津波犠牲者のための追悼慰霊祭が開催され、今回で二回目の開催となります。この10年前の慰霊祭にもシンハラとタミルの対立が残る戒厳令の中、黒住宗道様にご参加いただき、地元の人々と一緒に津波によって犠牲となった方々を忍び、ご冥福をいのりました。
今年は、第二次世界大戦終戦70周年ならびに日本-スリランカ国交樹立63周年になります。今回のGPSP-SMP(GPSP医療と魂のプログラム)は、最初に植樹式が行われ、日本からご参加いただいた黒住教、黒住宗道様、池田光男様、スリランカの諸宗教の聖職者、ライオンズクラブメンバー、サルボタヤメンバーと現地学生により、約20本の果樹木が植えられました。
続いて行われた慰霊祭は、サルボタヤ事務総長のヴィニャ・アリヤラトネ医師の挨拶で開会し、仏教・ヒンズー教・キリスト教・イスラム教の聖職者による特別な祈りが捧げられました。そしてAMDAグループ菅波代表の「世界平和に向けて相互扶助の精神の下で共に行動していくことが大切である」とのメッセージが読み上げられました。
引き続き、黒住宗道様が世界平和に向けての祈りと共に、スリランカ内戦で亡くなった方々のための追悼式を行いました。
深い祈りの後、サルボダヤ創始者のA.T.アリヤラトネ博士が、次世代に向けて世界平和及び健全な環境を維持する重要性に関して特別スピーチを行い、AMDAスリランカ支部長のサラス サマラゲ医師から、日本より遠路ご参加くださった黒住教のお二人に感謝の言葉とともに記念品が手渡され、約3時間に及んだこの式典を締めくくりました。この式典には、およそ150人が参加し、その約半数は現地の学生でした。皆、この世界平和を共に祈る機会に参加できたことに感謝していました。