新庄村野土路地区にある「AMDA野土路農場」での毎年恒例の稲刈り体験と収穫祭が、2015年9月26日に約20人が参加して行われました。「AMDA野土路農場」は、アジアへの有機農業の普及・啓発を目的に2012年から始まった取り組み。アヒルを使った無農薬でコシヒカリなどの米と野菜の栽培を行っています。
午前8時に岡山駅西口をバスで出発した参加者は、10時ごろ新庄村の野土路農場に到着しました。農場長の稲田泰男さんは「今年は8月に雨が続いたものの稲の生育は良好」と話された後、稲刈りの説明を受けた参加者は、鎌を手に早速稲刈りに挑戦。前日の雨で水を含んだ田の土は予想以上に軟らかく足をとられる場面もあったものの、実りの秋にふさわしいたわわに実った稲穂を刈り取っていきました。
収穫した稲をわらでくくり、はで干しした後、正午には収穫祭が行われる有機農業サポートセンターにバスで移動。新庄村副村長・堀義和さんが「本日の好天はみなさんを歓迎しているようです。新庄村での一日を楽しんでください」とあいさつ。全員で乾杯をし、村で採れた野菜などを使ったバーベキュー料理に、昨年収穫した野土路米、ダッグ肉を使ったアヒル汁などの昼食に舌つづみを打っていました。
また会場では、村で生産された野菜が当たるじゃんけん大会や、野土路農場のリーダー・シタミさんの歌とギター演奏、倉敷市のうらじゃグループによるうらじゃ踊りの披露などがイベントを盛り上げ、参加者は秋の一日を満喫した様子でした。
新聞記事を見て、孫3人と初めて参加したという岡山市の女性は「自然に触れさせたくて、大阪に住んでいる孫を誘いました。素足で田んぼに入った泥の感触が気持ちよかったみたいです。私自身も有機農業に関心があり、安心安全な食べ物が作られているという実感がわきました」と話していました。また子どもと参加した倉敷市の女性は「AMDAの農場のことは知っていましたが、実際に稲刈りに参加するのは初めてです。自然の中でゆったりしたいと思っていました。子どもは川遊びが楽しかったようです。バーベキューなど楽しめるイベントもあり、また参加してみたい」と話していました。