4月25日に発災したネパール中部地震の支援活動に調整員として5月1日から被災地での活動を行っていたAMDAインターン アルチャナ ジョシ氏(ネパール出身)。研究事業の一環で8月15日から8月22日の日程でネパールを再訪しました。
その際に支援物資として、日本からのデニムテントを持ち込み、寄贈することもできました。震災から4か月たった、ネパールの様子を以下に報告を紹介します。
ネパールは今、雨期の真っ最中で、大雨が降っているため、あっちこっちで地滑りが起きて、道路が交通止め状態なっていました。今回、被災地訪問を予定していましたがネパールから約80キロ離れた山間部の地域・シンデゥパルチョク郡へ道が地すべりで通行止めとなっていたため断念せざるをえませんでした。そこでダディング郡の避難所とカトマンズ市内の避難所を訪問しました。大地震が発生して、4ヶ月がたった現在も、テントで生活する人々は少なくありません。カトマンズ市内の住民で家が全壊したり、亀裂が入って住めない人々や、シンデゥパルチョク郡、ゴルカ郡、ヌワコット郡など地震の被害を受けて家が全壊し、地すべりなどで、現在も住める状況ではない地域の人々は持続してテント生活をしています。
テントで生活する人々はカトマンズだけではなくて、いろいろな地域にありました。テントに住む人々には政府やほかの団体が食料品や栄養補助食などを配布していました。現在は風邪、下痢、頭痛、栄養失調などの患者が多くあり、衛生面や健康管理教育などが必要と思われます。まだ余震が続いているため、精神的な不安を訴える患者もいました。公衆衛生と同時にメンタルヘルスのサポートも当分必要だと感じました。
今回は限られて時間の中、トリブバン大学教育病院とAMDAの合同事業として実施しているアウトリーチクリニック事業のスタッフに会いました。医療や精神的なサポートを求めてくる患者が多くおられるため、予算が許す限り、本事業をづける方針と話をしてくれました。
さらに、AMDAネパール支部を訪問し、日本から持っていきました、デニム製の寝袋を寄贈することができました。今後、必要なところで活用したいと感謝の言葉とともに話してくださいました。