7月に発生した洪水被害に対して、AMDAは本部から看護師1名を派遣して、ミャンマー医師会と合同で医療支援活動にあたっている。
8月15日にミャンマーに到着したAMDA柴田看護師はミャンマー医師会の医師と合流し、16日にヤンゴンから約130キロ離れたパッティン(Pathein)市エイアールワディ(Ayeyarwaddy)区イェージ(Yegyi)町アットック(Ah thoke)に到着した。洪水被災地の一つであるアトックは、先週くらいから少しずつ水が引き始めてはいるというものの、道路はぬかるみ、村のほとんどがまだ大人の膝の高さまで浸水している状態であった。
また、現地の情報によると、この地域では、最大で16フィート(約5メートル)の高さまで浸水し、水田が大きな影響を受け、主食であるお米が不足しているということである。医療チームを二手に分け、アトックと隣接する、ナタンチョング町(Nga Thane chaung)で医療支援活動を行った。ナタンチョング町のタウンシップ病院(Township Hospital)は、元々2人の医師だけで診療にあたっており、今回の被害で患者数が増加し十分に対応ができない為、ミャンマー医師会とAMDAの合同地医療チームが支援に入ることが決定した。この町の人口は、19629人でその内306人が被災、72棟の家屋が完全に水没した。
タウンシップ病院では、ミャンマー医師会の医師5人とAMDA看護師、タウンシップ病院の看護師が合同で医療支援活動を行った。この日、約4時間の活動で合計200人(うち小児が60人)の患者を診察することが出来た。小児の主な疾患は、急性呼吸器感染症と脱水で、成人では、労作性呼吸困難、高血圧、筋肉痛を訴える方が多かった。
また、被災者が多く集まるこの病院に対し、水300本、米850キロ、ヌードル480袋を支援物資として渡すことが出来た。ミャンマー医師会は、今後2か月間、毎週日曜日に医療支援を続ける予定である。
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