ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報14 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ネパール中部地震被災者に対する緊急医療支援活動 速報14

10日に岡山を出発した第5次派遣チームは、11日カトマンズに到着した。第5次派遣チームの出発に際しては、被災地での巡回診療の実施に必要な医療資器材である血圧計30台、聴診器30台、パルスオキシメーター(血中の酸素飽和度測定器)5台を徳島県より提供いただいた。徳島県とAMDAは本年2月、「南海トラフ巨大地震等における災害時協定」を締結している。

また、本日11日には、GPSP(※)メンバーとしてフィリピン開発アカデミー(通称:フィリピンDAP)からの医師2名もカトマンズに到着。AMDAではネパール支部を中心にカトマンズ郊外で、地震発生翌日から医療支援活動を継続的に実施しており、5月7日には、カブレスタリ (Kavresthali)とジットプール ぺディ(Jitpur Phedi)にて医療支援活動と食糧配布を行った。山の中腹に建つ家々は地震により被災しながらも、住民は同地域に住んでいる。8日には、ラリトプール(Lalitpur)内の3つの村で前日同様、支援活動を実施した。美しい自然の中にも地震で被災した家があちらこちらに見られた。

また、ネパールと隣接するインドのニューデリーにてネパール地震救援活動を行っているAMDAピースクリニック(ブッダガヤ)関係者とAMDAは協力することを決定。被災地で必要とされる食糧、物資などを中心に支援を行う予定である。発災から2週間以上が経過した今、現地でのニーズは変化してきている。AMDAでは被災地からの声を聞きながら、ニーズにあった継続的支援を行っていく。

5月10日時点で、ネパール地震による死者は8,019名、負傷者17,866名、行方不明者数は特定できていない。30万家屋が全壊し、27万家屋が被災した。ネパール国内では280万人の人が住むところを失っている。(国連食糧農業機関 5月11日更新レポート)

※GPSP: Global Partnership for Sustainable Peace

(世界平和パートナーシップ構想)の略

 

11日に到着した海外医療チームのプロフィール

  • Rowena Hiceta Alcido(ロウェナ ヒセタ アルシド):医師/女性/フィリピンDAP(GPSPメンバー)
  • Aljune Contayaso Patiam(アルジュン コンタヤソ パティアム):医師/男性/フィリピンDAP(GPSPメンバー)

これまでの国別職別派遣者数(ネパールを除く) 5月11日現在

国名医師看護師助産師薬剤師理学療法士調整員
日本65211318
カンボジア1100002
インド1100002
バングラデシュ1000001
カナダ2000002
フィリピン2000002
合計137211327

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