2014年12月末に東南アジアで発生した低気圧は、マレーシア・インドネシア・タイなど広範囲に大雨・洪水の被害をもたらした。AMDAは、この雨の影響で発生したマレーシア北部の洪水に対する緊急医療支援活動を実施。1月1日には日本からの医療チームを被災地に派遣して、地元NGO マーシーマレーシアとともに支援活動にあたった。
12月29日には、この低気圧がフィリピン諸島南部上空で台風23号(現地名:セニアン)へと発達し、フィリピン中南部に洪水・土砂崩れなど大きな被害をもたらせた。この状況を受け、AMDAではフィリピンへも医療チームを派遣することを決定。マレーシアでの活動を行っていたAMDA医療チームは、1月7日マレーシア・クアラルンプールを出発し、8日にはフィリピン・マニラを経由し、レイテ島タクロバン市に到着した。
タクロバン市では、現地協力機関であるレイテ医師会の医師らと合流し、現地の被災状況の調査をもとに、医療支援活動や支援物資の配布などに向けた物資の調達、仕分け作業などを行う予定。今回活動を予定しているアピトン地区(Apitong)は、タクロバン市の中心地付近の山の麓に位置しており洪水になりやすい地域。現在は、2日ほど日照りが続いており、水はひいているものの、台風通過時には1m以上の浸水に見舞われたという。また現在、被災地では様々な団体による支援活動が行われているが、AMDAの活動予定地区には支援が入っていない。アピトン地区の住民は低所得者が多く、医療サービスや救援物資を必要としている。
なお、この台風によるフィリピン国内の被災者は、118,920世帯/553,545名で、そのうち死者65名、負傷者41名、行方不明者7名、被災家屋は2740軒と報告されている。(フィリピン国家災害対策管理本部:2015年1月8日発表)
2013年11月に発生した台風30号(現地名:ハイエン)で被災し、復興の途中にある地域も、今回の台風被害を受けているという。
■派遣者プロフィール
柴田 幸江(しばた さちえ)
看護師/兵庫県在住
大政 朋子(おおまさ ともこ)
GPSPクアラルンプール事務所長/調整員/兵庫県出身
AMDA街頭募金のお知らせ
マレーシア北部洪水、フィリピンでの台風被害の原因となった低気圧による洪水の被災者に対する緊急医療支援活動のための街頭募金を行います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
- 【日時】1月9日(金) 12時00分~12時30分
- 【場所】岡山高島屋 正面玄関前あたり
- 【参加予定者】AMDAボランティア、AMDA高校生会、AMDA職員等
【皆様からの募金を受け付けております】
●郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
●楽天銀行:ロック支店 店番202 普通預金7002547
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
●銀行振り込み:中国銀行(銀行コード168) 一宮支店(店番188)
普通口座1347410 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
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