「国際協力の視点で宗教を考える」ワークショップ参加報告 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

「国際協力の視点で宗教を考える」ワークショップ参加報告

2014年7月6日、岡山大学において「国際協力の視点で宗教を考える」ワークショップが開かれ、AMDAスタッフもパネリストとして参加しました。

この企画は、国際医療勉強会ILOHAが「国際協力を行う上で宗教は人々のもっとも根底にある概念であるためとても重要となる」と考え、実情を知るためにRNNとAMDAをパネリストとして招へいし開催したものです。












はじめに、集まった学生と一般参加者の混合グループで、各々の宗教に対するイメージなどを話しました。その後、ILOHAからの質問を受けながら、RNN事務局長・黒住教副教主、黒住宗道先生が宗教者として、AMDAからは国際部部長、難波妙がこれまでの人道援助を通してNGOの立場から、国際協力の現場で向き合ってきた宗教に関係する様々な経験について紹介しました。

それを受けてさらにグループごとに国際協力の視点から宗教について深く掘り下げて考え、最後に各グループが新しい気づきについて発表しました。
 

終了後参加者から、以下のような感想が寄せられました。

  • 実際の体験談を聞けて興味深かった。新しい宗教への観念が生まれた
  • 宗教をテーマにした講演会は中々ないので面白い企画だったと思う。
  • 宗教についてわかったこともあったが答えが見つからず宗教について学ぶということはそう簡単なことではないと思った。まだまだ深く掘ればわからないことたくさんありそうなので勉強していきたい。
  • 宗教に対する考えが深まったというよりも、実際に国際医療の現場に出た時に役立ちそうなお話が印象的でその意味では有意義な時間だった。
  • 宗教について普段は勉強することがほとんどないため、このような機会に少しでも宗教の話を聞くことが出来て良かった。海外に行くときやボランティアをする ときには、宗教上のタブーについて知らないと恐ろしい事態を招きかねないことを知った。このイベントを通して、宗教について学ぶことの重要性を実感でき た。

【RNN(Religious NGO Network on Humanitarian Support)とは】
人道援助宗教NGOネットワーク。現在12の宗派・教団に所属する有志から構成され、国内外における人道援助活動を展開しつつ、慰霊・復興や世界平和を祈るつどい、宗教の正しい理解を広めるためのフォーラム等を開催している。1996年2月に発生した中国雲南省大震災に際して、AMDAの要請を受けた宗教関係者が、寺院や教会など宗派・教団を超えて支援物資の調達等を行ったことをきっかけに同年11月、正式に発足したものである。

【「国際医療勉強会ILOHA」について】
国際医療勉強会ILOHAは「世界を学ぶ・考える→行動に移す」を目標に岡山大学を拠点に様々な活動を学生主体で行っている。