7月28日に発生した山口県、島根県をおそった豪雨被害に対してAMDAでは、総社市と合同で、物資支援を行うことを決定した。

7月30日（火）午前9時に総社市役所を出発し、総社市とゆかりが深く、豪雨で多大な被害を受けた山口市阿東総合支所と島根県津和野町役場に支援物資を届けた。

同日午後1時30分ごろ山口市阿東総合支所に到着した総社市・AMDA合同チームは、山口市阿東総合支所で支援物資の贈呈を行った。支所の方からは、“遠方の方からわざわざ物資を届けてくださり、ありがとうございました。使わせていただきます。”という言葉をいただき、発生から初期の段階での支援物資到着と、チームの訪問を歓迎してくれた。

支所の方によると、阿東地区8地域のうち5地域の住民が断水の中生活しており、復旧の目途が立っていない状況。避難所は4カ所となっており避難所に避難している人の数も減ってはいるものの、現在も計77名が避難所生活をしているということであった（7月30日現在）。

阿東支所を訪問

阿東支所の方にお話を聞く支援チーム

また断水のため、給水車で水を提供する状況が続いているが高齢者の方などは、水を取りに行くことが困難で地域のボランティアスタッフなどが手助けをしている状況という。

泥に覆われた橋げた

崩れた線路

また、阿武川上流沿岸部にあるリンゴ園周辺は、リンゴの木が倒れ、配管などがむき出しになおり、列車の線路が土砂に埋もれたり、壊れていたりするのを目の当たりにし自然の驚異を改めて感じさせられた。

被害の甚大なエリアへの道は、いずれも封鎖されており立ち入ることはできなかったが人命救助作業、復旧作業が行われていた（7月30日時点）。

山口市阿東総合支所から津和野町役場にたどり着くまでの道路は、アスファルトが白く泥がうっすらとのこっている状態で冠水した跡が至る所で見られた。

流された道路

被害を受けたリンゴ農園

午後3時半ごろには、山口市阿東町に隣接する島根県津和野町役場に到着し、役場の方に支援物資を手渡すことができた。

津和野町で物資の贈呈

支援物資の積み下ろし

総社市、AMDA合同支援チームは、同日帰路についた。

天候が不安定な状況が続いておりまた度重なる豪雨のため、依然として不安な状況が続いている。AMDAでは、今後も状況を注視して行く予定である。

■AMDA派遣者プロフィール

岩本 智子（いわもと ともこ）AMDA本部職員 プロジェクトオフィサー／看護師（米国ライセンス）

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