フィリピン台風 ミンダナオ島台風緊急支援活動速報4 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン台風 ミンダナオ島台風緊急支援活動速報4

11日、AMDA医療チームは日本からの派遣者3名に加え、フィリピン軍や地元ボランティア医療スタッフらの協力を得て、総勢32名で、12日早朝からミンダナオ島コンポステラバレー(Compostela Valley)州モンカヨ(Monkayo)のサンホセ地区のバランガイホール(地区の集会所)で診療活動および物資支給を行った。一行は16日にすべての活動を終え、マニラから帰国の途につく予定。

診療活動では483人を診察。今回の台風の影響と考えられる外傷や皮膚疾患、下痢、上気道炎などが多くみられた。中には水の中に足を入れて足に傷を負っている人や、傷が感染して洗浄・排膿が必要な人、簡単な処置を受けた後そのままの状態になっている人、下肢に皮膚症状が強くでている人などが見られた。そのような状況から、急きょ破傷風の予防注射も行なった。また、順番を待っている人のなかで意識を失い倒れた高血圧の患者もいた。


診察をまつ人々

多くの患者が押し寄せた

薬局で流れを統括する大山調整員

創感染の排膿をする山路看護師

創処置をする喜久川看護師

意識を失って運ばれた人


また診療活動の他にも、支援物資として準備した500家族分の支援物資(米2キロ、いわしの缶詰3つ、飲料水4リットルなど/1セット)を地区のリーダーやボランティアの協力を受け、均一に支援が行き渡るよう配慮し、直接手渡しすることができた。
 

同地区には706家族が住んでおり、死傷者の被害は少なかったが、ほとんどの住民が家を失った。また、この地区は細い道を上った山の上であるため、メディアなどにも報道されず、被害発生後、支援が一度も入っておらず、AMDAが最初の救援チームとなった。AMDAの医療チームによる支援に対して、「本当にありがとう!」「わざわざ日本から来てくれたのね!」と皆一様に感謝を示した。また、気温30度を超える厳しい避難所の環境下の中、診察を続ける医療チームのスタッフを気遣い、被災者たちが段ボールの切れ端で仰いだり、ビニールシートで屋根を作るなど協力をしてくれた。

この台風24号による死者は906人、行方不明者は932人、負傷者2,660人、54万家族550万人が被災しており、被害範囲はフィリピンの32州、38市、263町、1,999村に及んでいる。(12/14 フィリピンテレビ局GMAネットワーク)
 

AMDA報告会見のお知らせ

AMDAの医療チームの帰国に合せて、活動報告会見を開催いたします。

日時:12月17日(月) 15時~
場所:AMDA本部事務所(岡山市北区伊福町3-31-1)
報告者:
大山 マージョリ:調整員/倉敷フィリピーノサークル会長
山路 未来:看護師/AMDAプロジェクトオフィサー









寄付金贈呈式のお知らせ

上記記者会見に先立ち、岡山西南ロータリークラブ様からミンダナオ台風緊急医療支援活動に対するご寄付の贈呈式を執り行います。

日時:12月17日(月) 14時30分~
場所:AMDA本部事務所(岡山市北区伊福町3-31-1)
出席者:
岡山西南ロータリー会長 油谷 直幸
岡山西南ロータリー会長エレクト 安永 幸賢
特定非営利活動法人AMDA ボランティアセンターセンター長 小池 彰和







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●郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
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・生活協同組合 おかやまコープ 様
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特定非営利活動法人アムダ(AMDA)ボランティアセンター
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1
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