ハイチコレラ対応 緊急医療活動再開、ガエルさん帰国 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ハイチコレラ対応 緊急医療活動再開、ガエルさん帰国

2010年12月から開始したハイチ・コレラ対応緊急医療活動は12月末で一旦休止していたが、このたび医療チームの派遣を再開した。


コレラの治療を行うにあたっては、患者を隔離するコレラ治療施設(CTF:Cholera Treatment Facility)の設立が不可欠であり、その環境が揃わない中での医療活動の継続は困難であると判断し、派遣を見合わせ、現地からの情報収集を行っていた。しかしながら、その間にも患者数は増え続け、フォンテネグ(Fonds des Negres)市の救世軍(Salvation Army)病院から医療チームの派遣要請があったことから、医療専門家の派遣を再開することとなった。AMDAカナダ支部から看護師1名とドミニカ共和国駐在の森田調整員の2名を派遣し、2人は1月23日にフォンテネグ市に到着した。

そして、12月の活動場所である救世軍病院にはコレラ患者専用の隔離病棟が確保できないため、救世軍病院に近いCTFでコレラ患者の医療支援を行うことが決定した。AMDAが活動しているCTFは救世軍病院から徒歩7分ほどの場所にあるMDM(世界の医師団:MEDECINS DU MONDE)や救世軍病院などが共同で運営しており、2011年1月24日に設置されたものである。このCTFでの活動はMDMのスタッフ、救世軍病院のスタッフらと協力して実施するものである。なお、1月24日現在、救世軍病院には7名のコレラ患者がおり、その患者たちも順次CTFへ搬送し治療活動を行っていく。

国連OCHA(UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs:国連人道問題調整事務所) によると、ハイチのコレラの患者数は104,918人(12/13)から185,012人(1/13)に増加。死者は2359人(12/13)から3790人(1/13)に増加している。死亡確率は減少傾向にあるが、南東県では10.2%、ニップ県(Nippes department)では8.7%と高く、依然として患者数は増加している。ニップ県はAMDAが医療チームを派遣したフォンテネグ市の救世軍病院がある。

■派遣者 ■
・メアリー・ルー(Mary Lou、カナダ支部・看護師)
・森田佳奈子(AMDAハイチ事業調整員 ドミニカ共和国サントドミンゴ駐在)

【ハイチ大地震復興支援 義肢支援事業 裨益者ガエルさん無事帰国】
1月14日から日本へ招へいしたハイチの義足支援事業の裨益者であるガエル・エズナールさんは、ハイチから同行したマック ・ケビン フレデリック歯科医師とともに、1月21日に、すべての予定を終え、成田から笑顔でハイチへの帰路につき22日の午後(現地時間)無事自宅に戻った。約1週間という短い滞在の中で、同じ境遇にいる神戸での震災障がい者との交流は本当にガエルさんに勇気を与えた。ガエルさんは、直接「神様にもらった命だから自分を一生愛し続ける」とのメッセージを、日本の皆さんにl伝えることができたと喜んでいた。また、たくさんの支援者と直接触れ合うことで、さらに前に一歩踏み出す勇気がわいたようだった。










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