ブラジル洪水被災者に対する緊急医療支援活動- 総社市・AMDA合同ミッション開始 – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ブラジル洪水被災者に対する緊急医療支援活動- 総社市・AMDA合同ミッション開始

ブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州で1月11日から台風による大雨の被害が発生している。総社市とAMDAは緊急医療支援活動として合同ミッションを開始した。
米州開発銀行 2011年1月13日の報告によると、被害が大きい地域はテレソポレス市(Teresopolis Municipal)、ノバフリブルゴリオ市(Nova Friburgo City)、ノバ・イグアス市(Nova Iguacu City)、ペトロポリス市(Petropolis Town)。これらの地域では地滑りや道路の崩壊により孤立する地域も出ており、救援活動が難航している。リオデジャネイロ州のノバフリブルゴリオ市では電気・電話・交通機関が麻痺し、ペトロポリス市では多くの家屋で60センチも浸水している。
ブラジル南東部リオデジャネイロ州で起きた豪雨に伴う洪水や地滑りで600人を超える犠牲者が出ている。ブラジルでの自然災害による人的被害としては、過去最大規模の惨事。家を失うなどして、約1万4000人が避難を余儀なくされているという。また、衛生状態の悪化も懸念されるため、保健省は抗生物質など医薬品7トン以上を同州に
送ると発表した。(サンパウロ時事通信)
このような状況をうけ、AMDAではAMDAグループと連携を結んでいる総社市と協議し、合同ミッションとして総社市嘱託職員のブラジル人である譚 俊偉(たん しゅんわい) 氏とAMDA本部スタッフで看護師の石岡未和の派遣を決定し、18日午後岡山駅を出発し、関西国際空港へ向かった。
リオデジャネイロ到着後、まずはニーズ調査を行った上で具体的な支援内容を決定する。

岡山県内で多くのブラジル人が住む総社市では、市内の小・中学校、高校、岡山県立大学などの教育現場をはじめ、市民を対象にした社会教育の現場、市内でのイベントなどにおいて、市内に在住する外国人共に暮らしていける多文化共生社会の構築を推進している。そこで多文化共生社会構築のパートナーとして総社市とAMDAグループは、平成21年6月19日に「多文化共生に関する協定」を結んだ。

【派遣者出発便】(時間は出発地・到着地の時間)
01/18 EK 317 関空発 23:20 – ドバイ着5:40(19日)
01/19  EK 261 ドバイ発 10:15 – サンパウロ着 19:30
【派遣予定者】
譚 俊偉 (たん しゅんわい)  1996年来日、岡山市在住
総社市役所市民環境部人権まちづくり課
国際交流推進係多文化共生推進員
総社ブラジリアンコミュニティ会長、サンパウロ出身、
石岡 未和 (いしおか みわ)  岡山市在住
看護師、AMDA本部職員、プロジェクトオフィサー、
【中南米でのAMDAの主な活動】
近年のおもな緊急支援として、チリ地震(2010)、ハイチ地震(2010)、
ホンジュラス洪水 (2008)、ボリビア東部洪水(2008)、
ペルー沖地震(2007)、グヮテマラ洪水(2005)、
エルサルバドル地震(2001)、ベネズエラ洪水(1999)、
ボリビア地震(1998) 等。

18日午後、岡山駅を出発。